1月1日 日本初の点字新聞「あけぼの」創刊記念日
1月1日は日本初の点字新聞「あけぼの」創刊記念日。1906年(明治39年)1月1日に
点字新聞「あけぼの」
1906年(明治39年)1月1日に左近允孝之進によって創刊された日本初の点字新聞。左近允の死後一時的に途絶えたが、中村京太郎に受け継がれた。廃刊後は、中村京太郎が「点字大阪毎日」という点字週刊新聞の初代編集長となり、「あけぼの」の精神は受け継がれていった。ちなみに左近允孝之進や中村京太郎も全盲だった。
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点字新聞は視覚障害者に情報を提供する重要なツールであり、その中でも「あけぼの」は日本初の点字新聞として1906年に左近允孝之進により創刊されました。彼の目的は視覚障害者に情報を提供するだけでなく、点字の普及にも貢献することでした。
「あけぼの」は週二回発行され、内容は盲教育、盲人の生活や福祉、政治経済情報、海外情勢など多岐にわたりました。また、価格も視覚障害者に配慮し、購読料と発送料が低価格で設定されていました。名前の由来は旧約聖書ホセア書の一節から取られています。
「あけぼの」は左近允の死後、妻の増江によって引き継がれましたが、1913年に廃刊となりました。その後、1919年に中村京太郎が再刊させ、「点字大阪毎日」の編集主任に就任した1922年に再び廃刊となりました。その第1号は増江の実家である福岡県久留米市の土蔵から発見されました。
点字新聞「あけぼの」の存在は、視覚障害者が情報にアクセスし、社会とつながりを保つための重要なメディアだったといえます。そして、その歴史は視覚障害者の情報アクセスの歴史、そして社会全体のインクルーシブな進化の一部でもあります。