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1月5日 囲碁の日

囲碁の日
引用元:日本棋院

 1月5日は囲碁の日。誰もが気軽に囲碁に触れ、親しんでもらうという目的と、囲碁の普及・拡大を願って公益財団法人日本棋院一般財団法人関西棋院公益財団法人日本ペア碁協会が制定した。

 日本棋院ではこの日に打ち初め式として、棋士との交流イベントを催している。

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 囲碁は、古代中国に起源を発する二人対戦の抽象戦略ボードゲームで、四千年以上の歴史を有しています。囲碁のゲームは、19×19の格子状の盤面(碁盤)で黒と白の碁石を交互に打ち、相手の石を取る戦略と領域を囲う技術に基づいています。

起源と歴史的背景

 囲碁の始まりは、紀元前の中国であり、天文(占い)に使われたり、戦略や政治、人生のシミュレーションゲームとしても広がりました。琴棋書画という教育の一環として、囲碁は王様になるための重要な学問とされていました。

日本への伝来と発展

 囲碁が日本に伝わったのは、奈良時代以前とされており、特に701年の大宝律令では囲碁が特別に扱われました。平安時代には、貴族の社会で囲碁が楽しまれ、源氏物語などの文学作品にも登場します。

江戸時代後期の黄金期

 囲碁は江戸時代後期に黄金期を迎え、特に本因坊秀策などの天才棋士が現れました。秀策は、19局全勝の大記録を作り上げましたが、残念ながら34歳で早逝してしまいます。

近現代の展開

 明治以降、囲碁界は多くの変化を経験しました。新聞の囲碁欄の設置や日本棋院の創立など、囲碁文化の普及と発展が進みました。また、学校教育の一環として囲碁クラブが導入され、若い世代への普及が進みました。

国際化と宇宙へ

 囲碁の国際化も進展しており、世界アマチュア囲碁選手権などが開催されるようになりました。さらに、1979年には中国でもプロシステムが確立されました。宇宙では、1996年に宇宙飛行士の若田光一さんが宇宙での囲碁を楽しみました。

 このように、囲碁は古代から現代に至るまで多岐にわたる文化と歴史を持っています。戦略と深い思考を必要とするこのゲームは、人々に多くの楽しみと学びを提供しています。美しい形と奥深い戦略が交錯する囲碁の世界は、今後も多くの人々に親しまれることでしょう。

記念日とかいろいろ