1月10日 ひものの日
1月10日はひものの日。日本の伝統食品としての干物をより多くの人に知ってもらい、食べてもらおうと、ひものの専門店「塩干の太助」を運営する愛知県の株式会社太助が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、「干す」という漢字を一と十に分けられる事から、1月10日とした。
干物の歴史とその利点について
干物の歴史は非常に古く、日本の縄文時代にまでさかのぼります。考古学的な証拠として、愛知県の縄文時代の貝塚からは大量の貝の干物が発見されています。当時、食糧供給は狩猟や採集が主で、天候や季節によって食糧が確保できない時期もあったことから、食べ物を保存する手段として干物が活用されていたと考えられます。また、平安時代には、海産物が特産の地方から朝廷や宮廷への献上品として干物が運ばれていました。これには当時の交通技術の未発達を補う意味もありました。
干物とは、天日干しなどで水分を飛ばし、表面に膜を張って保存性を高めた食品です。原理としては、食材は微生物の作用によって腐敗しますが、微生物の餌となる水分を飛ばすことでその活動を防ぎます。特に生鮮類は、微生物が利用できる自由水の割合が多いため、干物は保存性を高める非常に有効な手段となります。
また、干物にすることは味わいを増す効果もあります。水分を取り除くことにより、元々の味が濃縮され、より一層深い味わいになるのです。特に魚介類は、干すことで含まれるたんぱく質が変化し、旨味が増すという特性があります。加えて、干物には栄養価も高く、特にビタミンDが豊富であり、魚介類の含むカルシウムの吸収を助けます。
江戸時代になると、干物は一般庶民の間にも広まり、多くの人々に親しまれるようになりました。特に日本は海に囲まれた国であり、魚介類を手に入れる機会が多く、それを保存し、味を増す手段として干物は非常に有用でした。
現代でも、保存技術が進んだにも関わらず、干物の人気は衰えていません。それは干物特有の風味や食感、さらには栄養価の高さから来るもので、古代から続くこの食文化はこれからも日本人に愛され続けることでしょう。
記念日とかいろいろ
1月の記念月間など
1月10日の記念日
魚の記念日
- 佐久鯉誕生の日(1月6日)
- イトウの日(1月10日)
- ひものの日(1月10日)
- ニゴロブナの日(2月5日,6日,7日)
- 木曽路「ふぐの日」(2月9日)
- さかなの日(3月7日)
- サバの日(3月8日)
- アジフライの日(3月21日)
- 日南一本釣りかつおの日(3月21日)
- 鯉の日(5月1日)
- しらすの日(5月4日)
- うなぎの未来を考える日(5月22日)
- ごろっとサーモンの日(5月10日)
- 鮎の日(6月1日)
- 全国なまずサミット・なまずの日(7月2日)
- 日本なまずの日(7月10日)
- 穴子の日(7月5日)
- 生サーモンの日(7月30日)
- タツノオトシゴの日(7月7日)
- はもの日(8月3日)
- 焼きふぐの日(8月29日)
- 小浜水産グループ・カンパチの日(8月8日)
- 中津ハモの日(8月30日)
- エイの日(8月1日)
- のどぐろ感謝の日(9月6日)
- あんこうの日(10月22日)
- 九州あご文化の日(10月15日)
- イワシの日(10月4日)
- いい岩魚(イワナ)の日(10月7日)
- おいしいあなごの日(11月5日)
- 釧路ししゃもの日(11月7日)
- チンアナゴの日(11月11日)
- 鮭の日(11月11日)
- いいフグの日(11月29日)
- おいしい魚「アイゴ」を食べる日(11月5日)
- ニシキアナゴの日(11月11日)
- ヘコアユの日(11月11日)