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~今日は何の日?~

1月11日 イラストレーションの日

 1月11日はイラストレーションの日。様々なシーンにおけるイラストレーションの役割とその価値について再確認する日とし、イラストレーションに関わる全ての人に記念日を活用して業界を盛り上げてもらおうと、イラストレーション業界の発展を目指す協同組合日本イラストレーション協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、英単語の"Illustration"の頭3文字「Ill」の形が1が3つ並んでいるように見えることから、1月11日とした。

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 イラストレーションは、視覚的なメディアであり、物語や小説、詩、科学、報道などの文字情報を補完し、より理解しやすく伝達するための重要な手段です。その目的は、情報を視覚的な形で表現し、情報の伝達を助けることです。そのため、イラストレーションは単なる美的表現だけでなく、情報を視覚的に表現し、より直感的で分かりやすい形で伝達するという役割も担っています。

 イラストレーションの語源はラテン語のlustrareで、「照らす」「明るくする」を意味します。これは、イラストレーションが視覚化された情報を「明るくし、理解を助ける」役割を果たすことを示しています。つまり、イラストレーションは、文字だけでは伝えきれない部分を補い、理解を深めるための有力な手段となるのです。

 イラストレーションは、その形式よりも題材に主眼を置く表現形態とされ、その表現は多岐にわたります。それは絵画的な手法によるものから、図解やシンボリックな表現まで多種多様。これは、イラストレーションがその主題や目的に応じて最も適した表現方法を採用し、情報を効果的に伝えるためだと言えます。

 また、イラストレーションは、個々の作品により、物語やメッセージ、感情を伝える強力な道具となり得ます。それは、イラストレーションが視覚情報を伝える力を最大限に利用しているからです。色彩、形状、構成など、視覚的要素全てがメッセージを伝えるために活用されます。その結果、言葉を超えた豊かな情報伝達が可能となり、多くの人々に感動や共感を与えます。

 さらに、イラストレーションはマスメディアを通じて広く社会に伝わり、それぞれの人々にメッセージを伝える役割を担っています。それは、新聞や雑誌、広告、書籍、ウェブサイトなど、私たちが日常的に接触する多くのメディアで活用されています。そしてその効果は絶大で、イラストレーションは文字や数字だけでは伝えきれない情報を視覚的に表現することで、情報の理解を深め、より広い層に訴える力を持っています。

 イラストレーションの力は強大で、その力を操るイラストレーターたちは、視覚的な言語を駆使して私たちに情報を伝える芸術家と言えます。彼らは個々の作品を通じて、自分たちの視点と感情を伝え、視覚的な情報を分かりやすく、魅力的に、そして深く伝えています。それはまさに、視覚的な物語を紡ぎ出す魔法のような仕事であり、その結果は私たちの日常生活のあらゆる面で見ることができます。