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~今日は何の日?~

1月12日 スキー記念日

スキー板

 1月12日はスキー記念日。スキーの更なる発展を目的に、スポーツ用品メーカー・ミズノ株式会社の直営店であるエスポートミズノが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1911年1月12日にオーストリア軍人のレルヒ少佐が、新潟県高田の陸軍歩兵連隊の将校らに日本で初めてとなるスキー指導を行ったことに由来する。

 この記念日はエスポートミズノが一般から募集して決まったスポーツ記念日の1つで、同様に決まったスポーツ記念日として、トレーニングの日(4月1日)・ゴルフ記念日(5月28日)・野球の日(8月9日)・アウトドアスポーツの日(10月第1土曜日)・サッカーの日(11月11日)がある。

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 スキーは雪上での移動手段であり、また冬のスポーツとしても楽しまれています。この活動は、ノルウェー語で「薄い板」を意味する言葉「スキー」から派生しています。スキー板は通常、2枚もしくは1枚が用いられ、これを利用して雪山を滑降します。

 アルペンスキーというスキーの形式はヨーロッパのアルプス地方で特に普及しており、急な斜面を滑降するスタイルを特徴とします。しかし、クロスカントリースキーやテレマークスキーのような、アルペンスキーより先にノルウェーのスカンディナヴィア半島で発展したノルディックスキーも人気があります。これらのスキーの形式は平坦な地形や緩やかな斜面で行われ、より長距離の移動に適しています。

 スキーの歴史は古く、紀元前2500年頃から存在していたと推定されています。当初は交通手段や狩猟に使用されていたと考えられ、古代のスキーと思われるものが北欧、シベリア、中国、朝鮮半島、樺太など広範囲で発見されています。

 日本におけるスキーの普及は明治時代後期の1890年代から始まりました。そして1911年にはオーストリア=ハンガリー帝国陸軍のテオドール・エードラー・フォン・レルヒ少佐が日本陸軍第13師団に着任し、新潟県の地元軍人にスキー技術を伝授しました。これが、日本における本格的なスキー普及の第一歩とされています。

 1924年には初の冬季オリンピックがフランスのシャモニーで開催され、国際スキー連盟が設立されました。日本ではこれに呼応して、翌1925年に全日本スキー連盟が設立されました。そしてスキーは戦後も発展を続け、多くのスタイルと技術が誕生しました。

 スキーはただの移動手段からスポーツへと進化し、多くの人々に喜びと挑戦の機会を提供しています。また、自然とのつながりを感じられることから、多くの人々にとって楽しい冬の過ごし方となっています。その多様性と歴史的な発展は、スキーが人々にとって特別な活動である理由を明らかにしています。

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