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1月23日 花粉対策の日

花粉

 1月23日は花粉対策の日。飛散量の低減や受粉の防御など、早めの花粉対策を広めるために、花粉問題対策事業者協議会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、春の花粉対策は1月・2月・3月がポイントであることから1月23日とした。

 「花粉問題対策事業者協議会」は、「花粉問題対策にオールジャパンの力を結集して社会貢献」をキャッチコピーに花粉問題に取り組む企業や研究機関などで結成された団体。

花粉症の豆知識

 花粉症が日本で広まったのは1960年代で、その原因は戦後復興のために農林水産省が推奨していたスギ植林だとされている。現在では国民病と呼ばれるほど患者数が多く、その数は2000万人を超えるともいわれている。

 そのような状況に対して「無花粉スギ」と呼ばれる花粉の出ない杉の研究が行われており、数年前から出荷も始まっている。

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 花粉症は、特定の植物が生産する花粉に対する過敏な免疫反応を表す用語で、医学的には「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれます。花粉が風に乗って広範囲に飛散する性質から、春先から初夏、さらには秋にかけての季節変動により症状が現れます。

 日本では、人口の約4分の1にあたる人々が何らかの形で花粉症の影響を受けていると言われています。花粉症の典型的な症状としては、鼻部に現れるくしゃみ、鼻水、鼻づまりがあり、これらは風邪と混同されることがあります。しかし、花粉症のこれらの症状は、花粉が飛んでいる期間中は続き、また、特にさらさらとした水っぽい鼻水が特徴的です。また、目に現れる症状としては、目のかゆみ、目の充血、涙といったものが挙げられます。さらに、体がだるい、熱っぽい、イライラする、喉や顔、首がかゆい、集中力が低下するなどの全身的な症状を伴うこともあります。

 花粉症の発症メカニズムは、体内の免疫システムが花粉を「異物=敵」と誤認し、これに対抗するために「IgE抗体」を作り出すことにより引き起こされます。このIgE抗体は、体内で蓄積され、ある量に達するとアレルギー反応を引き起こし、これが花粉症の症状として現れます。そのため、突然花粉症の症状が現れる場合は、これまでに体内に蓄積されていたIgE抗体が一定量に達した可能性が高いです。

 花粉症を引き起こす主な原因となる植物には、スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ススキ、ハンノキ、シラカンバ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどがあります。これらの植物はそれぞれ異なる時期に花粉を放出するため、一年を通じて花粉症の症状が現れる可能性があります。これらの症状は生活の質を大幅に低下させる可能性がありますが、適切な診断と治療によって管理することが可能です。

 一見、困難に思える花粉症の対策ですが、適切な予防策と早期対応により、春先の自然を楽しむ喜びを取り戻すことが可能です。私たちは、大自然の中で季節の変化を感じ、それぞれの季節が持つ独自の美しさを享受することを深く愛しています。そのため、花粉症という挑戦があっても、その喜びを脇に置くことはありません。科学的な理解と医療の進歩により、私たちはこれらの課題を乗り越え、花粉症と共存しながら、季節の移ろいを楽しむことができます。

記念日とかいろいろ

健康の記念日