1月23日 六次産業の日
1月23日は六次産業の日。日本の六次産業を盛り上げるために、飲食店の運営などを行う株式会社グロース・フードが制定し、日本記念日協会が認定した。
六次産業とは
六次産業とは、農林漁業者が生産(第一次産業)に加え、生産物の加工(第二次産業)に流通・販売(第三次産業)までを手掛けるという経営手法。生産物のブランド化による付加価値の上昇や、中間コストの削減などが期待できる。六次産業のサンプルとしては、花畑牧場などが有名。
名前の由来は、第一次産業の「1」に第二次産業の「2」、そして第三次産業の「3」を掛け合わせて「6」になることから六次産業となった。元々は「1+2+3」で「6」としていたが、一次産業がゼロになると結局ゼロにしかならない、という意味を込めて掛け算に変更したとのこと。
「六次産業の日」の日付もこの「1,2,3」から1月23日とした。
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六次産業化とは、第一次産業(原材料生産)、第二次産業(加工)、第三次産業(販売・流通)の全ての段階を農林漁業者自身が手掛けるという経営手法を指します。これは、一つの事業者が商品の生産から販売までを一貫して行うことで、ブランド化や付加価値の創出、中間コストの削減などが可能となる、非常に先進的な取り組みです。
従来の農林漁業は第一次産業に特化していましたが、六次産業化によってそれらの産業が新たな経済活動の舞台に乗り出すことが期待されます。直売所で自らの農産物を販売したり、自家製品を活用した加工食品を製造・販売するなど、多岐にわたる活動が可能となります。
六次産業化は、一見するとハードルが高そうに思えるかもしれませんが、実際には地域資源や人々の創意工夫を活かすことで、地域の経済活性化や雇用創出に繋がります。これは、地方創生や地域振興の観点からも非常に重要な戦略と言えるでしょう。
また、六次産業化により、消費者は商品の生産過程や品質についてより詳しく知ることが可能となり、食の安全性や信頼性が向上します。これは、食のトレーサビリティ(追跡可能性)が求められる現代において、大変重要な意義を持っています。そのため、六次産業化は農林漁業者だけでなく、消費者にとっても多大なメリットをもたらす可能性があります。
ただし、六次産業化には新たなビジネスモデルの創出や、多岐にわたる技術・知識・経営スキルが求められます。それらを地域全体で支え、育てる体制づくりが求められます。そのため、政府や地方自治体の支援策や、教育・研究機関の協力が不可欠となります。