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~今日は何の日?~

1月10日 補幸器の日

 1月10日は補幸器の日。「補聴器は慣れてから買うもの」というスタイルを多くの人に知ってもらうために、補聴器の販売などを手がける有限会社堺堂が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、補聴器を使う誰もが幸福を補う「補幸器」となることを願い、有限会社堺堂の大貫悦信社長が補聴器研究に取り組むキッカケきっかけとなった父親の誕生日(1月10日)にちなんで、1月10日とした。

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補聴器とは

 補聴器は、加齢や聴覚障害によって聴力が低下した人々が音を聞き取るのを補助するための装置であり、難聴による聞こえの問題を解決することを目的とした音の増幅器です。補聴器の構成要素には主にマイクロホン、アンプ(増幅器)、レシーバー(スピーカー)があり、これらは交換可能な空気電池によって電力を供給されます。

補聴器の機能

 補聴器は単純に音を増幅するだけではなく、ユーザーの聴力状況に適した調整が必要であり、強すぎる音を出力しないように制御する装置を持っています。この制御には音の感度、ダイナミックレンジ、周波数分解能、時間分解能、方向性といった要素が考慮されます。また、不要な雑音をカットし、SN比(信号対雑音比)を向上させることにより、聞こえやすさを追求しています。

補聴器の種類と進化

 2000年代に入ると、アナログ補聴器からデジタル補聴器への移行が進み、その後はデジタル補聴器が主流となりつつあります。デジタル補聴器は、ソフトウェア上でその特性を変更することが可能であり、調整が非常に容易で即時に行うことができます。また、デジタル制御により高度で複雑な処理が可能となり、最近の補聴器の飛躍的な性能向上に貢献しています。

補聴器の使用と調整

 補聴器の使用にあたっては、聴力検査が必要であり、純音検査と語音検査の両方が重要になります。補聴器は個々の聴力や使用状況に合わせて調整(フィッティング)する必要があります。この調整は補聴器専門店や医療機関で行うことが一般的です。

補聴器の規制と販売

 補聴器は、日本では医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の製造販売後安全管理の基準に関する厚生労働省の省令に、米国では食品医薬品局(FDA)の規制により監督されています。規制を受けない製品は、補聴器とは呼ばれず、別の名前で区別されます。補聴器の購入は補聴器専門店で行われるのが一般的ですが、日本ではメガネ店でも販売されるケースも多いです。