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10月8日 トレハロースの日

 10月8日はトレハロースの日。トレハロースの認知度向上のために、トレハロースを世界で初めてデンプンから安価で大量生産する技術を開発した岡山県岡山市の株式会社林原が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(10)(0)(8)」の語呂合わせから、10月8日とした。

トレハロースとは

トレハロースの日
引用元:ウィキペディアより

 きのこ類や酵母などに含まれている自然界に存在する糖で、高い保水力を持っている。もともと抽出が難しく高価だったが、1994年にデンプンを素材とした安価な大量生産技術の確立によって様々な場所で使われるようになった。食品や化粧品、医薬品など様々な場所で使われている。

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 トレハロースは天然に存在する二糖類で、主に菌類、昆虫、植物、海藻などに見られる糖質です。その構造はグルコースが二つ結合してできており、砂糖(スクロース)とは異なる独特の甘さを持っています。トレハロースの甘さは砂糖の約45%程度で、あと味がすっきりしていることが特徴です。

 食品産業において、トレハロースはさまざまな用途で利用されています。甘味料としては、そのまろやかな甘さが飲料や菓子類、調味料に適しており、他の成分との調和をとりやすいため広く使われています。また、食品の質感を向上させる機能も持っており、パンやケーキなどの製品に加えることで、しっとりとした食感を保持し、風味の劣化を遅らせる効果があります。

 さらに、トレハロースは食品の保存性を向上させる役割も果たします。たんぱく質の変性を防ぐ効果があるため、加熱調理される食品の品質を保持するのに役立ちます。この性質により、加工食品や冷凍食品においても、風味や食感の低下を抑え、より長く新鮮な状態を維持することが可能です。

 砂糖の代替品としてだけでなく、食品の品質を保つ機能を持つトレハロースは、食品加工の現場で重宝されており、その利用は今後も拡大していくことが予想されます。このように、トレハロースはその独特の特性から、食品科学における重要な素材の一つとされています。

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