10月9日 仙台牛の日
10月9日は仙台牛の日。霜降りと赤身のバランス、きめの細かさなどの厳しい基準をクリアし、最高ランクに格付けされた牛肉の「仙台牛」。その美味しさをより多くの人に味わってもらうために、仙台牛銘柄推進協議会と全国農業協同組合連合会 宮城県本部が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、「
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仙台牛は、宮城県を代表する高品質の黒毛和種牛肉で、その美味しさと柔らかさで知られています。このブランド牛肉の定義は非常に厳格で、黒毛和種であること、宮城県内で肥育されること、さらに仙台牛銘柄推進協議会による認定を受けたもののみが仙台牛として認められています。また、日本食肉格付協会による格付けで最高ランクのA5またはB5を獲得していることも必要条件です。
仙台牛の歴史は1931年(昭和6年)に宮城県畜産試験場が肉質向上のため兵庫県から種牛を導入して始まりました。特に1974年に導入された「茂重波号」という優れた種牛によって、その後の仙台牛の品質が大きく向上しました。「茂重波号」は兵庫県の名牛「茂金波号」の産子であり、その優れた遺伝子は多くの後代に引き継がれています。
仙台牛の特徴は、その食味の高さにあります。霜降りと赤身の絶妙なバランス、きめの細かさ、やわらかさ、そして豊かな肉汁が特徴で、これは宮城県の豊かな自然環境、良質な水、そして地元産の稲わらなどを豊富に食べて育った結果です。約3年間の丹精込めた肥育期間を経て、厳しい基準をクリアした牛だけが仙台牛として出荷されます。
仙台牛は、その品質の高さから国内外で非常に評価が高く、特に高級肉としての需要があります。グルメな食事を楽しむ際に選ばれることが多く、和牛の中でも特に人気のあるブランドの一つとして知られています。そのため、宮城県だけでなく、日本全国の食通からも注目されているのです。
仙台牛の定義
- 黒毛和種であること
- 仙台牛生産登録農家が個体に合った適正管理を行い、宮城県内で肥育された肉牛であること
- 仙台牛銘柄推進協議会が認めた市場並びに共進会等に出品されたもの
- (社)日本食肉格付協会枝肉取引規格が、A5またはB5に評価されたもの
宮城県では年間およそ20000頭が食肉として出荷されているが、その中で仙台牛の名で出荷されるものは約3割。