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10月10日 LPガスの日

 10月10日はLPガスの日。LPガスの普及と促進を図ることを目的に、一般社団法人全国LPガス協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1964年(昭和39年)10月10日に東京オリンピックが開催されたとき、国立競技場の聖火がLPガスで点火されたことと、10と10が火で調理をしているときの音「ジュージュー」と読める語呂合わせから、10月10日とした。

LPガスの豆知識

  • "liquefied petroleum gas(液化石油ガス)"の頭文字を取った略称で、プロパンとブタンが主成分の炭素と水素の化合物。
  • 空気よりも重い。
  • LPガス自体は無色無臭だが、漏れたときに分かるようにあえて臭いを付けている。

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 LPガス(液化石油ガス)は、プロパンとブタンが主成分である、環境に優しいクリーンなエネルギー源です。液体になる温度が比較的低く、プロパンは−42℃、ブタンは−0.5℃で液化するため、取扱いや輸送がしやすい特性を持っています。これに対し、メタンを主成分とする天然ガス(LNG)は−162℃でないと液化しないため、LPガスの方が液化しやすいという利点があります。

 LPガスは災害時に強い「分散型エネルギー」としても知られています。個別に供給するため、大規模なインフラに依存しないことから、地震や台風などの自然災害が発生しても、比較的早く供給が回復しやすいという特性があります。避難所や仮設住宅への迅速な設置も可能で、災害発生時の重要なエネルギー源となります。

 安全性についても、LPガスは多くの技術開発が行われており、様々な安全機器が実用化されています。これにより、使用中の事故を防ぐための対策が施されています。ガス漏れを早期に察知するために、無臭のLPガスには特有のニオイが添加されており、漏れがあった場合にすぐに気づくことができます。

 また、LPガスは省エネルギー性に優れた様々な家庭用・業務用機器に対応しています。高効率のガス機器を利用することで、エネルギー消費を抑えながら快適な生活を送ることができます。例えば、「Siセンサーコンロ」や「エコジョーズ」、「エネファーム」などの省エネルギー製品があり、これらは日々の生活においてもエネルギーの効率的な使用を実現しています。

 環境への配慮として、LPガスはCO₂排出量が少なく、石油や石炭と比べてもクリーンであるため、地球温暖化の抑制に寄与しています。硫黄酸化物や窒素酸化物の排出が極めて少なく、ススや灰分を出さないため、環境負荷が低いエネルギー源です。そのため、現代社会における持続可能なエネルギーとしての地位を確立しています。

記念日とかいろいろ

10月10日の記念日