カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

10月11日 カミングアウトデー

 10月11日はカミングアウトデー。LGBTなど社会的にマイノリティとされる人々をはじめとして、ありのままの自分を表現できずにもがいている全ての人が「大切な人と自分らしく生きていきたい」とカミングアウトするきっかけの日としてもらうために、NPO法人バブリングが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、アメリカで多くのLGBT活動の団体が誕生する契機となったワシントンマーチが行われた日(1987年10月11日)であり、同法人の設立日(2014年10月11日)でもあることから、10月11日とした。

◆◆◆

 カミングアウトとは、個人が自身の性的指向や性同一性、あるいはその他の個人的な事実を隠していたことを他人に明らかにする行為を指します。この用語は、特にLGBTQ+コミュニティにおいて一般的で、同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーなどの人々が自己の真実を公表することが多い文脈で使用されます。

 カミングアウトは、個人にとって非常に重要なプロセスであり、その人の周囲の人々との関係や、自己認識に大きな影響を及ぼすことがあります。このプロセスは、支援的な環境で行われる場合、自己受容を促進し、精神的な健康を向上させる効果があることが知られています。しかし、反応が否定的な場合、精神的なストレスや孤立感を感じる原因となることもあります。

 カミングアウトの経験は人によって大きく異なり、個々の文化的背景、家族構成、社会的環境によっても左右されます。そのため、カミングアウトは非常に個人的であり、いつ、どのように、誰に対して行うかは、その人が自分自身で最も安全で快適だと感じる方法で行うことが推奨されます。

 社会全体として、カミングアウトが安全かつ支援的な方法で行われるような環境を整えることが重要であり、理解と受容の増進が求められます。個人が自分自身を表現し、尊重される権利は、どの社会においても基本的な人権であると認識されるべきです。