10月16日 人と色の日・自分色記念日
10月16日は人と色の日・自分色記念日。人が生まれながらに持つ髪や目、肌の色などと調和して、その人に一番似合う色が自分色(パーソナルカラー)。個性を引き立て、魅力を引き出すパーソナルカラーの効果的な活用法などを提案する一般社団法人日本カラリスト協会が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、10と16で「ヒトイロ=人色」と読む語呂合わせから、10月16日とした。
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パーソナルカラーとは、個々の人の持つ自然な肌色、髪色、瞳の色に基づいて最も調和し、その人を一番引き立てる色の範囲を指します。この色を効果的に使用することで、外見をより美しく見せることができ、自信を持たせる効果もあります。
パーソナルカラーは、主に四季で表現されることが多く、スプリング(春)、サマー(夏)、オータム(秋)、ウィンター(冬)というカテゴリに分けられます。各シーズンは特定の特徴を持ち、スプリングは明るく暖かみのある色、サマーは柔らかく涼しげな色、オータムは深く温かみのある色、ウィンターは鮮明で冷たい色が似合います。
パーソナルカラーの診断は、肌のトーン、目の色、髪の色を基に行われ、これらの色と自然に調和する色を見つけ出します。この診断を専門に行うスタイリストやカラーコンサルタントがおり、彼らは顧客に対して、服装、メイク、アクセサリー選びにおける色のアドバイスを提供します。
適切なパーソナルカラーの選択は、その人の自然な魅力を最大限に引き出し、印象を向上させるだけでなく、心理的にもポジティブな影響を与えるとされています。色が持つ心理的効果を活用して、自信を持ってもらうことも一つの目的です。
カラリスト
カラリストは、色を自在に活用することによって、美と印象を演出し、快適な空間を創り、人と人とをつなぐコミュニケーションを促進させる色彩の専門家。
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カラリストは、色彩を専門的に扱い、その知識と技術を活用して様々な分野で美と調和を創出するプロフェッショナルです。彼らは、色彩学の理論に基づいた知識を駆使し、具体的にはインテリアデザイン、ファッション、広告、製品デザインなど多岐にわたる産業で活躍しています。
カラリストは、色が持つ心理的影響を理解し、それを応用して人々が快適に感じる空間や、目的に応じた印象を与える色彩計画を提案します。例えば、ある空間を落ち着いた雰囲気にしたい場合や、商品をより魅力的に見せたい場合に、どの色をどのように使うかを科学的に分析し、適切な色の組み合わせを提案します。
この職業は、CUSⓇ色彩調和理論などの具体的な理論を習得しており、それを基にして色彩計画を立てます。CUSⓇ色彩調和理論には、色の明るさやアンダートーンを含むさまざまな要素が組み込まれており、これによりより洗練された色彩提案が可能になります。
カラリストは、単に色を選ぶだけでなく、その色が具体的な環境や人々の感情にどのように作用するかを深く理解し、それを踏まえた上で最適な色彩を選定します。そのためには、美術的センスはもちろん、心理学やマーケティングの知識も必要とされることが多いです。
現代では、カラリストはただの色選びの専門家ではなく、ブランドのイメージ向上、製品の市場競争力強化、そして人々の生活品質の向上に寄与する重要な役割を担っています。そのため、多くの企業やデザイン事務所では、カラリストの専門性を高く評価し、そのスキルを活用する傾向にあります。