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10月19日 伊勢の神棚の日

伊勢の神棚の日

 10月19日は伊勢の神棚の日。伊勢の神棚製造技術を知ってもらうことで、伊勢の伝統工芸品の認知度を高め、伊勢の活性化を図ることを目的に、三重県伊勢市で神棚、神具などを製造販売する株式会社宮忠が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、伊勢神宮の建築様式である「唯一神明造」を模した「伊勢の神殿」が三重県指定伝統工芸品に認定された日(1994年10月19日)にちなんで、10月19日とした。

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 伊勢の神棚は、伊勢神宮の建築様式を忠実に模したもので、その製作には伝統的な技術と素材が用いられています。特に伊勢宮忠によって作られる神棚は、高品質の木曽檜を使用し、茅葺きの屋根を特徴としています。このような神棚は、神道の信仰心と日本の伝統工芸の美を兼ね備えており、長い時間をかけて一つ一つ手作業で仕上げられています。

 伊勢の神棚は「神明造」とも呼ばれるスタイルで、これは神社建築の中でも非常に格式高いスタイルです。このスタイルは、屋根が特に高く、その造形が美しいことで知られています。また、伊勢の神棚は、伊勢の宮師による手仕事によって細部にわたり精巧に作られ、神聖な場所にふさわしい厳かな雰囲気を持っています。

 伊勢宮忠は、1994年の「まつり博・三重'94」でその技術を広く披露し、伊勢の伝統工芸としての地位を確固たるものにしました。この伊勢の神棚は、「伊勢の神殿」としても知られ、その美しさと職人技による品質の高さで、地元だけでなく広く日本全国からも評価されています。

 このような伊勢の神棚を設置することは、ただの信仰心を表現するだけでなく、日本の伝統文化を日常生活の中で重んじ、受け継いでいく行為とも言えるでしょう。神棚を通じて、神と自然を敬う心と、伊勢特有の工芸技術が結びついているのです。

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