10月21日 禅寺丸柿の日
10月21日は禅寺丸柿の日。約800年前の鎌倉時代前期に麻生区の王禅寺で発見され、日本最古の甘柿とされる禅寺丸柿を多くの人に知ってもらうために、神奈川県川崎市麻生区の
日付は、2012年10月21日に、麻生区は区制30周年を迎えたことを記念した「禅寺丸柿サミット」が行われ、麻生区の「区の木」として禅寺丸柿が制定されたことから、10月21日とした。
禅寺丸柿
建保2年(1214年)に王禅寺の山中で発見されたとされている柿。長い間名前が付けられていなかったが、徳川家康によって「王禅寺丸柿」と名付けられたとされている。
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禅寺丸柿(ぜんじまるかき)は、神奈川県川崎市麻生区原産の柿で、王禅寺の名を冠していることから王禅寺丸柿とも呼ばれています。この柿は不完全甘柿の一種で、日本最古の甘柿品種とされています。
歴史は古く、1214年(建保2年)に現在の川崎市麻生区にある星宿山蓮華院王禅寺の山中で自生していたのを発見されたとされます。その後、1370年(応安3年)に寺の再建のために材木を探していた等海上人がその美味しさに感動し、栽培を始めたことから地域に広まりました。
特徴としては、全体的に丸みを帯びた形で小ぶりながらも種が大きく、果肉部分が少ないのが特徴です。果肉には木目状の斑点があります。また、この柿の原木は国の登録記念物に登録されており、地域の象徴ともなっています。
禅寺丸柿は、毎年秋に柿生駅前広場で開催される「禅寺丸柿まつり」で地域住民や観光客に親しまれています。また、この柿を使用したワインも販売されており、地元の特産品としての価値も高められています。
このように、禅寺丸柿は、その歴史的背景と共に、地域文化や経済に貢献しており、地域住民に愛され続けている伝統ある果物です。