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10月29日 和服の日

 10月29日は和服の日。「洋服」と対を成す意味合いの「和服」は日本固有の衣装の呼び名に最もふさわしいとの思いから、その呼称を広めることで「和服」の素晴らしさをさらに多くの人に知ってもらおうと、和服を中心とした女性向けファッション商品を販売している佐賀県の株式会社鈴花商事が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「良い和服(1029)」の語呂合わせから、10月29日とした。

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 和服は、日本の伝統的な服装で、日本の気候、風土、生活様式に適した形状と素材を用いています。その代表的なものが「着物」とされ、男女共に着用される衣服です。和服の特徴は、直線的で簡素な縫製がなされており、一枚の布を効果的に使って体を包む構造になっています。これにより、着る人の体型や着方によって多少のサイズの違いを自在に調節できる柔軟性があります。

 和服の種類は多岐にわたりますが、格式の高い場所で着用される正装から、普段着としてのカジュアルなものまで幅広く存在します。正装としては男性の「羽織袴(はおりはかま)」、女性の「振袖(ふりそで)」や「留袖(とめそで)」などがあり、結婚式や成人式、葬儀など、生活の節目節目で重要な役割を果たします。また、普段着としては「浴衣」が夏の風物詩として親しまれています。

 和服を着る際には、帯や草履(ぞうり)、下駄(げた)などのアクセサリー類も重要な役割を担います。これらの小物が和服の美しさを引き立てるだけでなく、着る人の趣味や心遣いが表現される場ともなっています。

 現代の日本では、和服を日常的に着る機会は減少していますが、特別な日やお祭り、茶道や華道などの伝統文化を楽しむ際には今でも多くの人々が和服を選びます。また、和服は国内外からの観光客にとっても日本文化の魅力の一つとされ、日本の美意識を象徴する存在として高く評価されているのです。

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