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10月1日 醤油の日

醤油の日

 10月1日は醤油の日。2002年に日本醤油協会が制定した。

 日付は、10月は醸造に深く関わる月であることから、その最初の日である10月1日とした。

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 醤油(しょうゆ)は、大豆と小麦を主原料にして、麹(こうじ)と食塩を加え、長期にわたる発酵と熟成過程を経て作られる日本の伝統的な液体調味料です。この調味料は、その独特の色、香り、味が特徴で、日本料理には欠かせない基本的な調味料の一つとされています。

 醤油の歴史は古く、当時「醤(ひしお)」と呼ばれていたこの調味料は、飛鳥時代に制定された大宝律令にもその製造が記されており、穀物や肉、草などを原料とした塩蔵品でした。これが現在の醤油の前身と考えられています。

 それから時代を下って、1568(永禄11)年、『多聞院日記』に「醤油」の記述が登場します。江戸時代になると、醤油の製造技術が大きく進化し、多くの地域で独自の醤油が生産されるようになりました。この時期には、醤油の製造方法や用途が多様化し、料理だけでなく、保存食の調味料としても使われるようになりました。

 現代の醤油は、大豆と小麦を磨り潰し、これに麹を混ぜて発酵させる過程を経て、塩水で熟成させます。この過程で生成される酵素が大豆のタンパク質をアミノ酸に分解し、醤油特有の風味と色を生み出します。完成した醤油は、その濃厚なうま味と香りが料理の味を引き立てるために広く利用されています。

 日本国外でも醤油は広く愛されており、特に東アジアの各国や、日本食の普及とともに世界中の多様な料理で使われるようになっています。

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