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10月9日 道具の日

道具の日
引用元:かっぱ橋道具街

 10月9日は道具の日東京合羽橋商店街振興会が制定した。

 日付は、道具(109)」の語呂合わせから、10月9日とした。

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 かっぱ橋道具街は、東京都台東区に位置する、飲食業界向けの専門商店街です。その歴史は大正時代にさかのぼり、元々は新堀川という川の両岸で古道具を扱う店が始まったことに由来します。この川は関東大震災後に暗渠化され、その上を都電が走っていた時代もありました。商店街の名前「かっぱ橋」は、この地に架かっていた合羽橋にちなんで名付けられました。

 かっぱ橋道具街は、主に飲食業界に必要な様々な専門道具を扱う約170店舗が集まる場所で、包丁、調理器具、食器、制服など、専門的な品揃えが特徴です。商店街は、関東大震災後の復興期にお菓子作り道具を中心に、次第に食関連の商店が集まり始めたことから発展しました。戦後の高度経済成長を背景に、飲食業界のニーズに応じた多様な業種の店舗が蓄積していきました。

 現在では、飲食店や料理愛好家だけでなく、一般の消費者にも広く知られる場所となっており、その豊富な品揃えと専門性の高さから、多くの人々に利用されています。毎年10月9日には「道具の日」として、かっぱ橋道具まつりが開催され、多くの訪問者で賑わいます。このイベントは商店街の最大の謝恩イベントとされ、様々な催し物が行われます。

 また、名前の由来にちなんだ「河童」の伝説も地域に根付いており、かっぱ橋には合羽屋喜八という人物が実際にいたことに由来する説や、河童が水害から守るために工事を手伝ったという伝説が残されています。これらの話は地域の歴史や文化を色濃く反映しており、かっぱ橋のユニークな魅力の一部となっています。

 このように、かっぱ橋道具街はただの商店街ではなく、長い歴史と共に多くの文化的背景を持ち、日本の食文化を支える重要な役割を担っています。その独特の存在感と専門性が、国内外から多くの人々を引き寄せる理由です。

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