10月8日 乳房再建を考える日
10月8日は乳房再建を考える日。乳房再建手術で使用する医療機器を提供している製薬企業のアッヴィ合同会社アラガン・エステティックスと乳房再建手術の正しい理解と患者の生活質の向上に取り組む患者支援団体の特定非営利活動法人エンパワリング ブレストキャンサー/E-BeCが制定し、日本記念日協会が認定した。
乳房再建術についての認知・理解を高めることが目的。
日付は、アメリカにおいての乳房再建啓発デーが10月第3水曜日となっていることから同じ月の10月、乳房再建を啓発するシンボルが数字の8に見えることから8日で、10月8日とした。
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乳房再建は、乳がん手術で失われた乳房を取り戻すための手術です。この手術は、見た目を改善するだけでなく、精神的な安心感や日常生活の質の向上にもつながります。乳房再建には大きく分けて、自家組織を使う方法と、人工物(インプラント)を使う方法があります。
自家組織を使った再建では、自分の体の他の部位から皮膚や脂肪を移植して新しい乳房を作ります。この方法は、手術が一度成功すれば、その後のメンテナンスが少なく、見た目や感触も自然に近いとされています。一方で、手術時間が長くなることや、移植元となる部位に傷が残るというデメリットもあります。
人工物を使った再建では、シリコンなどのインプラントを胸に挿入して乳房を形成します。この方法は手術が比較的短時間で済み、体への負担が少ないという利点があります。ただし、時間が経つとインプラントの交換が必要になることや、感染リスクがあることも考慮しなければなりません。
乳房再建は、乳がん手術と同時に行う「一次再建」と、治療が終わってから行う「二次再建」があります。どちらの方法が適しているかは、患者さんの体の状態や治療計画に応じて決まります。再建を検討する際は、主治医とよく相談し、自分に最適な方法を選ぶことが重要です。