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10月11日 LDLコレステロールの日

 10月11日はLDLコレステロールの日一般社団法人日本動脈硬化学会一般社団法人日本循環器協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 俗に悪玉コレステロールと言われているLDLコレステロールは、心筋梗塞や狭心症の主な原因となっている。このことを広く知らせるとともに「LDLコレステロール」という言葉を啓発するのが目的。

 日付は、LDLを小文字で表記した「ldl」を数字に見立てると「l(1)d(01)l(1)」となること、10月11日とした。

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 LDLコレステロールは、一般に「悪玉コレステロール」と呼ばれることが多く、血液中で脂質を運ぶ大切な役割を果たす一方で、体内に過剰に蓄積されると血管内に脂肪がたまりやすくなる性質を持っています。血管の内側にこの脂肪が沈着すると、血液の流れが悪くなり、長い年月をかけて血管が狭く硬くなることがあり、結果として心筋梗塞や狭心症などの循環器系の病気を引き起こすリスクが高まります。

 また、LDLコレステロールは、酸化されやすい特性を持っているため、酸化が進むと血管内で炎症が生じ、これがさらに脂肪の蓄積を促す悪循環に陥る可能性があります。こうした血管の変化は、体全体に十分な酸素や栄養を運ぶ能力に影響を与え、健康全般に深刻な負担をかけることにつながります。

 健康な生活を送るためには、LDLコレステロールの管理が非常に重要です。バランスの取れた食事や定期的な運動、そして規則正しい生活習慣を維持することが、体内の脂質バランスを保つための基本となります。脂質の多い食品や加工食品の摂取を控え、野菜や果物、食物繊維を豊富に含む食品を積極的に取り入れることで、血液中のLDLコレステロールの値を適正な範囲に保つことができるでしょう。

 このように、LDLコレステロールは体内で脂質を運ぶ大切な物質であると同時に、その管理を怠ると健康に大きな影響を及ぼす可能性があるため、日々の生活の中で意識してケアを行うことが、いつまでも健やかに過ごすための基本となるのです。

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