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11月1日 灯台記念日

灯台記念日
ウィキペディアより

 11月1日は灯台記念日。日本最初の洋式灯台である観音埼灯台の起工を記念して、海上保安庁が制定した。

 日付は、灯台の起工日(明治元年11月1日)にちなんで、11月1日とした。

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 灯台は古代から船舶の安全な航行を支えるために重要な役割を果たしてきました。人々が海を渡る際に安全な航路を示すための目印として、また暗闇や悪天候の中での光の源として、灯台は「船の守り神」とも称されます。

 灯台の歴史は、古代エジプト時代にまでさかのぼります。最も著名な初期の灯台の一つは、紀元前279年にエジプトのアレクサンドリア港の入口に建設されたファロス灯台です。この灯台は、約134メートルの高さを誇り、世界の七不思議の一つに数えられるほどの壮大な建築物でした。ファロス灯台は、船乗りたちにとって非常に重要な目印となり、その後の灯台建設に大きな影響を与えました。

 日本における灯台の歴史は、約1300年前に遡ります。特に江戸時代には「かがり屋」や「灯明台」と呼ばれる日本独自の灯台が数多く建設されました。これらは主に石積みの台の上に小屋を建て、木材を燃やす仕組みでした。明治時代に入ると、西洋の技術を取り入れた本格的な灯台建設が始まります。例えば、1873年に横須賀の観音崎に建設された観音埼灯台は、日本で最初の洋式灯台とされ、その後も国内外の船の安全を守るために多くの灯台が建設されました。

 現代の灯台は、太陽光発電やLED技術などの新しいエネルギー源を利用し、より効率的で環境に優しいものとなっています。また、GPS技術の発展により、電波を用いた航路標識も普及していますが、灯台はその象徴的な存在感とともに、未だに多くの海岸線で重要な役割を担っています。

 灯台はただの航海の目印ではなく、その美しい構造と風景に溶け込む姿が多くの人々に親しまれ、文学や映画、絵画など多くの文化作品のモチーフとしても用いられています。灯台は人々にとってロマンと冒険、そして安全の象徴として、今もなお多大な魅力を放っています。

記念日とかいろいろ

省庁などが作った記念日