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11月10日 希少糖の日

 11月10日は希少糖の日。希少糖の利用を普及させて、希少糖関連技術の進歩、人類の健康と社会の発展に寄与することを目的に、香川県高松市の一般社団法人希少糖普及協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、いい(11)糖の日(10の日)」という語呂合わせから、11月10日とした。

希少糖とは

希少糖の日
引用元:一般社団法人 希少糖普及協会

 自然界の単糖はその多くがぶどう糖(グルコース)であり、他には、果糖(フラクトース)やガラクトースなども多く存在している。それに対して、プシコース(アルロース)やアロースなどといった僅かに存在するものもあり、これらのような自然界での存在量が少ない単糖や糖アルコールのことを希少糖という。現在50種類以上が確認されている。

 最近有名になったキシリトールやエリスリトールも希少糖の一種である。

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 希少糖は、自然界に存在するが、その量が非常に少ない単糖類や糖アルコールを指します。これらは自然界の単糖の大部分を占めるグルコースやフラクトースとは異なり、限られた条件下でしか見られないため、その利用と研究は比較的新しい分野です。希少糖には50種類以上が存在し、その中にはアルロース(プシコース)、アロースなどが含まれます。

 希少糖の興味深い点は、それが持つ様々な生理機能にあります。例えば、アルロースは血糖値の上昇を抑える効果があるとされ、糖尿病の予防や管理に役立つ可能性が研究されています。また、キシリトールは虫歯の予防に効果的であることが広く認知されており、多くのガムや歯磨き粉に使用されています。エリスリトールは低カロリーで甘味料として利用され、砂糖の代替品として食品に添加されています。

 希少糖の生産技術も進展しており、特に日本では香川大学でアルロースの量産化に成功するなど、研究が進んでいます。新しい酵素を用いて、効率的に希少糖を生産する技術が開発されていることは、食品業界だけでなく、医薬品業界にも大きな影響を与える可能性があります。

 希少糖はその低いカロリー値や健康へのメリットから、食品添加物や健康食品の分野で注目を集めています。これらの糖類が提供する健康効果により、今後も研究と産業化が進むことが期待されています。食品だけでなく、栄養補助食品や医療分野においてもその活用が進むことで、多くの人々の生活の質の向上に寄与することでしょう。

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