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11月10日 いい音・オルゴールの日

いい音・オルゴールの日
引用元:ニデックオルゴール記念館 すわのね

 11月10日はいい音・オルゴールの日。オルゴールの文化、歴史を伝えるために建てられた長野県下諏訪町の一般社団法人日本電産サンキョーオルゴール記念館が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、いい(11)(10)」の語呂合わせから、11月10日とした。

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 オルゴールは、機械的な仕掛けによって自動的に音楽を演奏する繊細かつ魅力的な楽器です。その歴史は、796年にスイスの時計職人アントワーヌ・ファーブルによって始まりました。ファーブルは、懐中時計に音楽再生機能を組み込むため、小型の音楽再生装置を発明しました。これが、オルゴールの起源とされています。

 オルゴールの基本的な構造は、ピン打ちされたシリンダーと呼ばれる金属製の筒が中心にあります。このシリンダーがゼンマイの力で回転すると、その上に配置されたピンが調律された金属の歯、すなわち梳子(くし)状の部分を弾くことによって音が生まれます。各ピンは特定の音高に調整されており、シリンダーの回転によってメロディが奏でられます。

 オルゴールは、その優雅でクリアな音色が特徴であり、時には木製の箱に内蔵されることで音響効果が向上します。箱の材質や形状によって音色が異なるため、職人の技術が光る部分でもあります。オルゴールはその美しい音色から、癒しのアイテムとしても人気がありますし、ギフトとしても非常に喜ばれるアイテムです。

 また、オルゴールのメカニズムはその後多様な発展を遂げ、ディスク型オルゴールや大型のオルゴールなど、様々な形態が登場しています。大型のものでは、オーケストラに近い豊かな音色を奏でることが可能で、コンサートホールでの演奏に用いられることもあります。

 現代では、デジタル技術と組み合わされたオルゴールも登場しており、伝統的な機械仕掛けと最新技術の融合によって、さらに多様な音楽表現が可能になっています。しかし、そのすべての根底には、シンプルで美しい音楽を奏でるための原理が共通しています。

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