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11月11日 サムライの日

サムライの日
ウィキペディアより

 11月11日はサムライの日。日頃着物を着る機会の減った日本男子にきものの格好良さを再認識してもらい、日本の誇るきもの文化の継承と普及を促進することを目的に、和装関連事業を行う日本和装ホールディングスが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、同社グループの運営する男きもの専門店が「SAMURAI」であり、十と一を組み合わせると士(サムライ)となることから、11月11日とした。

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 侍とは、日本の歴史において特定の主君に仕える武士を指す言葉です。侍の語源は「さぶらう」または「さぶる」という動詞で、「仕える」を意味しています。そのため、特定の主人を持たない武士や浪人は侍とは呼ばれませんでした。

 平安時代末期に現れた侍は、もともとは朝廷や貴族の警護や使者としての役割を担っていましたが、時代が下るにつれて地方で力を持つようになり、自らの領地を持つ大名や、その配下の武士団を形成するようになります。彼らは「武士道」と呼ばれる独自の道徳観を持ち、忠誠、名誉、勇敢などの価値を重んじました。

 鎌倉時代には、侍はさらにその地位を固め、日本の武装勢力としての地位を築きます。この時代の侍は、御家人として幕府に仕え、法律や行政などの公的な任務も担いました。また、室町時代には、守護大名と呼ばれる地方の支配者としての侍も現れ、彼らは地方の治安維持や経済の管理を行うようになります。

 江戸時代には、侍はさらに組織化され、幕府直轄の旗本や大名などが存在しました。彼らは幕府の政策を支え、日本の社会秩序の維持に貢献しました。しかし、明治維新を経て侍の身分は廃止され、彼らは新たな社会で様々な職業に就くことになります。

 侍の歴史は、日本の政治・社会における変遷と深く結びついており、その遺産は現代の日本文化にも多大な影響を与えています。侍の精神性や文化は、今日においても多くの作品や研究の対象とされており、日本のアイデンティティの一端を形成していると言えるでしょう。

記念日とかいろいろ

11月11日の記念日

衣服の記念日