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~今日は何の日?~

11月11日 ネイルの日

ネイルの日
引用元:日本ネイリスト協会

 11月11日はネイルの日。健全なネイル産業の発展を目的に、日本ネイリスト協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、11月が「ネイルエキスポ」の開催月であることと、爪の英語表記である「NAIL」の中には縦線が4本あり、1111と同じように見えることから、11月11日とした。

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 ネイルアート、すなわち爪に施される装飾の歴史は古く、紀元前3000年にまで遡ります。古代エジプトでは「ヘンナ」を用いて爪を赤く染める習慣があり、クレオパトラなどの名高い人物もこの方法で爪を美しく彩っていました。また、男性も女性も爪を染めることが一般的でした。

 この文化は西洋へと伝播し、ローマやギリシアの支配者階級の間で爪を染めることが流行しました。この時期に、「マヌス(手)」と「キュア(お手入れ)」というラテン語から「マニキュア」の語源が生まれるなど、ネイルケアの基礎が築かれました。

 アジアでは、中国の楊貴妃がヘンナで爪を染めていた記録があり、日本でも飛鳥・奈良時代には上流階級の女性たちが紅殻を用いて爪を染める文化が栄えました。その後、平安時代には一般庶民にも化粧が広まり、爪の染料としてホウセンカやホオズキが用いられるようになりました。

 近代に入ると、1932年に自動車塗装用の速乾性ラッカーが美容業界に転用され、「ネイルラッカー」として市販されるようになります。これが現在のネイルポリッシュの起源であり、以後ネイルアートは世界中で流行し、多様な技術やデザインが生まれています。

 今日、ネイルアートは単なる美容の一環であるだけでなく、自己表現の手段としても広く認識されています。ネイルデザインの種類は無限大で、シンプルなものから複雑なアートワークまで、個々のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことができるのです。

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