カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

11月11日 介護の日

 11月11日は介護の日。国民全体が介護について考える日となるように、がんばらない介護生活を考える会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、元々は9月25日だったが2008年に厚生労働省が11月11日を「介護の日」としたことから、11月11日とした。

がんばらない介護生活とは

 介護する側にもされる側にも過度の負担を強いずに、肩の力を抜いて介護と上手に付き合っていくための「新しい介護の価値観」。介護をする人と介護を受ける人が心を通わせ、認知症や障害があってもお互い精神的に自立して、穏やかに生きていける生活。失ったものを取り戻そうとするのではなく、新しい関係・新しい形の幸せを築いていくことを理想にしている。

◆◆◆

 「がんばらない介護生活」とは、介護する側とされる側が共に精神的にも物理的にも負担を減らし、お互いが尊重し合うことに重きを置いた介護の新しい価値観を指します。このアプローチでは、介護を受ける人の尊厳と自立を尊重し、介護する人の生活の質も同時に高めることを目指しています。

 このような介護生活を実現するためには、まず「完璧を求めない」という心構えが必要です。介護において完璧を目指すことは、しばしば両者に過剰なストレスを与え、関係を悪化させる原因になりがちです。その代わりに、できることとできないことのバランスを見極め、リアルな目標設定に努めることが大切です。

 また、コミュニケーションの質を高めることも、「がんばらない介護」を支える重要な要素です。介護される人の気持ちや希望をじっくりと聞くこと、また、介護する側の感情や悩みもオープンに共有できる環境を作ることが、互いにストレスを減らし、より良い関係を築くためには不可欠です。

 さらに、介護の支援体制を整えることも重要です。例えば、地域の支援リソースや専門家のアドバイスを活用することで、家族だけの負担を軽減し、介護サービスの質を向上させることができます。また、技術の進歩を活用し、便利な介護用具やアプリケーションを導入することも、日々の介護の効率を上げ、心理的負担を減らす手助けとなります。

 最後に、介護する人も自己の健康と幸福を大切にすることが、長期にわたる介護関係を健全に保つためには欠かせません。自分自身の身体的、精神的健康を維持するためにも、定期的にリフレッシュする時間を設け、趣味や交流を楽しむことも大切です。

 このようにして、「がんばらない介護生活」は、介護を必要とする人々が人間としての尊厳を保ちながら生活できるよう助けると同時に、介護者自身も自分の人生を楽しむことができるような環境を整えることを目指します。

記念日とかいろいろ

11月11日の記念日