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11月14日 いい石の日

いい石の日

 11月14日はいい石の日。墓石で先祖を供養する文化、伝統を守ること、石組みで美しく趣のある庭を築くことなど、石を加工、配置する技術の巧みさをアピールする日とするために、山梨県石材加工業協同組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、いい(11)(14)」の語呂合わせから、11月14日とした。

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 石は古来より、多くの文化で建築材料、装飾品、儀式の道具として使用されてきました。特に日本では、石は宗教的、精神的な象徴としても重要な位置を占めており、墓石や庭園に用いられることが一般的です。

 墓石に用いられる石は、先祖を供養し、その霊を祀るための重要な役割を担っています。墓石のデザインや形状は多様で、地域や時代、宗教によって異なりますが、一般的には耐久性と美観を兼ね備えたものが選ばれます。花崗岩や石灰石などの堅牢な石材が好まれることが多く、これはその耐候性と加工のしやすさから選ばれています。

 また、日本の庭園では石組みを使って自然美を表現することが一般的です。これは「枯山水」とも呼ばれる庭園スタイルの一つで、石を巧みに配置し水や山など自然の風景を象徴的に表現します。このような庭園は、瞑想や精神的な静寂を求める場として、また四季の変化を感じ取る場として設計されます。

 石はその自然な形状や色、質感によって、それぞれ異なる表情を持ちます。これを活かした庭園や墓石は、見る人に深い印象を与えるとともに、その土地の文化や伝統を色濃く反映しています。石の持つ意味や用途は多岐にわたり、単なる物理的な存在以上の価値を持って社会に根ざしています。

 石を用いた文化や伝統を守ることは、過去と現在、そして未来を繋ぐ貴重な行為です。自然素材の一部として、また芸術的要素としても石は重要であり、その持続的な利用と尊重は文化の保存にとって不可欠な要素となっています。

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