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~今日は何の日?~

11月15日 きものの日

きものの日
引用元:日本きもの連盟

 11月15日はきものの日。着物を着る運動のシンボル的な日として、着物の美しさ、文化的な要素をアピールしていくために、日本きもの連盟が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、七五三のお宮参りの日であり、子どもたちの成長を願う日として、きもの姿が似合う日であることから、11月15日とした。

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 着物は、その名が示す通り「着る物」という意味で、日本の伝統的な衣服を指します。現在の着物のスタイルは、主に平安時代にその基礎が形成されました。この時代、着物は社会的地位や季節、行事に応じて様々な色や文様が選ばれ、多様な着方がされていたことが記録されています。

 平安時代以前には、一枚の布を体に巻きつけるシンプルなスタイルや、中国からの影響を受けた衣類が見られました。しかし、平安時代に入ると、より洗練された多層の衣装が登場し、着物文化が花開きます。この時代の貴族社会では、色彩や素材、重ねの順番など、細かなルールに基づいた着こなしが求められました。

 江戸時代には、着物はより一般化し、庶民にも広く普及しました。この時代、特に町人文化の発展に伴い、着物は身分や職業、流行に応じた多様なスタイルで楽しまれるようになります。素材や色に規制があったため、庶民は工夫を凝らした柄や帯の結び方でファッションを楽しみました。

 明治時代になると西洋化政策の影響で洋服が公的な場での服装として推奨され、着物は徐々に特別な場の衣装へと変化していきました。しかし、多くの人々が日常生活で着物を着用し続けており、その美学や作法は日本文化の象徴として受け継がれています。

 現代においても、着物は特別な行事や式典、または趣味として着用され、その伝統と美しさは多くの人々に愛されています。現代の着物産業では、伝統的な技術を保持しつつ、新しいデザインや素材を取り入れた着物も登場しており、古典と現代の美が融合した形で、着物の新たな魅力が追求されています。

記念日とかいろいろ

衣服の記念日