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11月16日 いい色・色彩福祉の日

 11月16日はいい色・色彩福祉の日。色彩の持つ力を理解して、環境や福祉に貢献する人材を育成する「色彩福祉検定」など、協会の活動を広める事を目的に、一般社団法人日本色彩環境福祉協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、いい(11)(16)」の語呂合わせから、11月16日とした。

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 色彩福祉は、色彩の心理的及び生理的影響を利用して、特に福祉の分野において人々の心身の健康や快適な生活を支援する取り組みです。色彩が持つ独自の効果を活用し、高齢者、障害者、子どもなど、支援が必要な人々の生活の質の向上を目指します。

 具体的には、色彩の知識を福祉施設の環境設計、活動プログラム、介護プラクティスなどに応用することで、利用者の感情の安定や行動の促進を図ります。たとえば、青や緑といった冷たい色系は心を落ち着かせる効果があるため、リラクゼーションスペースのデザインに利用されることが多いです。逆に、赤やオレンジなどの暖色系は活力を与える効果があり、活動的なプログラムの場で使用することで、参加者のエネルギーレベルを高める効果が期待できます。

 色彩福祉に関する知識を深めるためには、「色彩福祉検定」という資格が有効です。この検定では、色彩が人間の感情や心理にどのように作用するか、またその知識をどのように福祉の現場で活かすかが学べます。合格すると、色彩福祉士として認定され、専門的な知識を福祉の現場で活用することができます。

 また、色彩福祉は福祉施設だけでなく、教育現場や職場、公共空間など、多くの場で応用が可能です。色彩を使った環境デザインは、利用者や訪問者の心理状態にポジティブな影響を与え、それがストレスの軽減や生活の質の向上につながるため、広く求められる専門性となっています。

 このように、色彩福祉は単に美しい環境を作るだけでなく、色が持つ深い心理的な影響を理解し、それを人々の福祉に役立てるための重要な手段です。日常生活においても、色彩の選択がもたらす効果を意識することで、より豊かで快適な生活を送ることが可能になります。

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