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11月16日 自然薯の日

自然薯の日
引用元:JA遠州中央

 11月16日は自然薯の日。冬が来るのに備えて、体に良い自然薯を食べて体力をつけてもらおうと、自然薯の食事処「麦とろ童子」を静岡県熱海市で営む清水元春氏が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、11月16日を「いいいも」(6=もの字に似ている)と読む語呂合わせと、自然薯の最盛期であることから、11月16日とした。

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 自然薯は、日本固有の植物であり、特に山間部で自生する多年草です。日本人との関わりが深く、古くから食用とされていました。名前の由来は「自然に生える薯(いも)」からきており、その名の通り、人の手を借りずに自然環境下で育つことからこの名がつけられました。

 自然薯は栄養価が高く、特に消化酵素であるアミラーゼを豊富に含んでいます。これにより消化を助け、食べ物の吸収を促進する効果があります。また、ねばりが強いことから胃腸を保護する働きもあり、胃もたれや消化不良の改善に役立つとされています。

 さらに、自然薯にはカリウムやカルシウム、鉄分などのミネラル類が豊富に含まれており、これらは血液の循環を良くする効果があるため、高血圧の改善や動脈硬化の予防にも効果的です。抗酸化作用も持ち、活性酸素を除去して老化防止にも寄与します。

 自然薯の特徴として、他の山芋に比べて粘りが強く、香りが豊かであることが挙げられます。そのため、食材としての価値が高く、とろろやすりおろし料理に使われることが多いです。特に生で摂取することで、含まれる酵素の効果を最大限に活かすことができます。

 その一方で、自然薯は収穫が難しく、栽培も容易ではないために価格が高くなりがちです。しかし、その価値ある栄養素と味わいから、日本の伝統的な食材として今もなお珍重されています。

 日本では古くから「山のうなぎ」とも称され、滋養強壮や疲労回復に優れた食材として親しまれています。このように自然薯は、その多面的な健康効果や独特の食文化において重要な位置を占めている食材です。

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