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11月21日 フライドチキンの日

フライドチキンの日

 11月21日はフライドチキンの日日本KFCホールディングス株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1970年11月21日にケンタッキーフライドチキンの日本第1号店が愛知県名古屋市西区にオープンしたことから、11月21日とした。

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 フライドチキンは、鶏肉に小麦粉や他の粉類から作った衣をまぶして食用油で揚げた料理で、世界中で愛されています。この料理の歴史は古く、紀元4世紀の古代ローマの料理本にも類似のレシピが記されているほどです。特にアメリカでは、フライドチキンは「ソウルフード」として重要な位置を占め、その起源はアメリカ南部にあります。

 アメリカ南部では、スコットランドからの移民が持ち込んだ鶏肉の揚げる調理法が黒人奴隷によって取り入れられ、独自の味付けや調理法が加えられて発展しました。元々は骨の多い部位が主に使われ、労働者階級の間で広まった食べ物でしたが、やがてその美味しさから全ての階層に受け入れられるようになり、南部文化の象徴的な料理となりました。

 ヨーロッパでは一般的に低所得者層の食事と見なされがちな揚げ物ですが、フライドチキンはその例外で、多くの人々に親しまれています。特に鶏の骨付き部位を使用することが多いため、ナイフとフォークを使わず手づかみで食べることが一般的です。

 20世紀に入ると、フライドチキンはファストフードとしての地位を確立し、特にKFCなどのチェーン店の普及により、世界中に広まりました。現代では、フライドチキンはアメリカ料理の代表格として、多くのバリエーションで提供されています。さまざまなスパイスやハーブで味付けされたり、甘辛いソースを加えるなど、地域によって様々な工夫が凝らされています。

 このように、フライドチキンは単なる食事を超え、文化や歴史の一部としての役割も果たしています。そのシンプルながらも奥深い味わいは、世代を超えて多くの人々に愛され続けています。

記念日とかいろいろ

ケンタッキー・フライド・チキンが作った記念日