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11月21日 自然薯芋の日

自然薯の日
引用元:JA遠州中央

 11月21日は自然薯芋の日。美味しくて体に良い自然薯を食べて体力をつけてもらうために、自然薯の食事処「麦とろ童子」を静岡県熱海市で営む清水元春氏が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、生産者の芋の品評会が11月の後半に開かれることと、11と21で「いいじねんじょいも」と読む語呂合わせから、11月21日とした。

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 自然薯は、日本固有の多年草であり、特に山間部で自生する野生の山芋です。その名前は「自然に生える薯(いも)」から来ており、人の手を介さず自然環境下で育つことから名付けられました。この自然薯は、日本の食文化において古くから重宝されてきた食材です。

 自然薯は栄養価が非常に高く、特に消化を助けるアミラーゼという酵素を豊富に含んでいます。これにより食べ物の消化吸収を促進し、胃腸の調子を整える効果があります。また、自然薯には粘りが特徴的で、この粘りが胃壁を保護する働きを持ち、胃もたれや消化不良の改善に役立ちます。

 さらに、カルシウム、鉄分、リンなどのミネラル類も豊富に含まれており、これらは血液の循環を良くし、新陳代謝や細胞の増殖を促進する作用があります。抗酸化作用も持ち、活性酸素を除去することで老化防止にも効果的です。また、ディオスゲニンという物質が含まれており、これがホルモンバランスの維持や若さを保つ効果を持つとされ、近年注目されています。

 自然薯の利用方法としては、その粘りと香りが特徴的であるため、とろろやすりおろし料理に使われることが多く、生で摂取することで含まれる酵素の効果を最大限に活かすことができます。しかし、自然薯は収穫が難しく、栽培も容易ではないため、市場では比較的高価で取引されることが一般的です。

 日本では「山のうなぎ」とも称される自然薯は、滋養強壮や疲労回復に優れた食材として古くから親しまれています。その多面的な健康効果や独特の食文化において重要な位置を占める食材であり、今もなお珍重されているのです。

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