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11月22日 ボタンの日

ボタンの日
引用元:日本釦協会

 11月22日はボタンの日。1870年(明治3年)11月22日に、ヨーロッパスタイルのネイビールックが日本海軍の制服に採用され、前面に2行各9個、後面に2行各3個の金地桜花のボタンを付けると決められたことから、一般社団法人日本釦協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

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 ボタンの歴史と用途について詳細にお答えします。ボタンは単なる衣服の留め具以上の意味を持っており、古代から現代に至るまで様々な文化で異なる形態や機能で使用されてきました。

 ボタンの起源は約5000年前にさかのぼります。モヘンジョダロ地域で発見された貝製のボタンや、エジプト、ギリシャ、ペルシャなどの古代文明では、ボタンは主に装飾品や印章、護符として利用されていたことが考えられています。これらの初期のボタンは、権威を示す象徴として用いられ、衣服を留めるというよりも、社会的な地位や役割を示すアイテムであったとされます。

 中世ヨーロッパにおいて、ボタンはさらに発展を遂げ、14世紀から16世紀にかけては、フランスの王族や貴族の間で流行しました。これらのボタンは、金、銀、宝石を用いた繊細な装飾が施され、職人の手によって一つ一つ丁寧に作られることで、その価値をさらに高めていました。ボタンが衣服の留め具としても広く用いられるようになったのは、これ以降のことです。

 産業革命を経て18世紀から19世紀にかけては、ボタンの大量生産が可能となり、一般庶民も手軽にボタンを衣服に使用するようになりました。機械化の進展によって、多様な素材やデザインのボタンが生産されるようになり、衣服の留め具としての普及が進んでいきました。

 日本におけるボタンの歴史は、明治維新を境にして西洋の影響を強く受けるようになります。元々は紐で衣服を留める文化がありましたが、西洋の衣服文化の導入に伴い、制服や洋服にボタンが使用されるようになりました。これにより、ボタンは日本でも広く普及し、現代では多種多様なファッションアイテムとして、また実用品としても重宝されています。

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