カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

11月23日 お赤飯の日

お赤飯の日
引用元:赤飯文化啓発協会

 11月23日はお赤飯の日。お赤飯の歴史と伝統の継承を目的に、一般社団法人赤飯文化啓発協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、古くは赤飯の起源ともいわれる赤米などの五穀をその年の収穫に感謝をこめて奉納してきた「新嘗祭」の日にちなんだもので、今では国民の祝日の「勤労感謝の日」となっている11月23日とした。

◆◆◆

 お赤飯は、日本の伝統的な料理で、特別な日や祭事で食べられるお祝いの食べ物です。もともとは赤米と呼ばれるインディカ種の米を蒸して作られていましたが、赤米の代わりに小豆を用いた白米で作る方法が江戸時代中期に広まりました。この変化は、味が良く収量が安定するジャポニカ種のお米の普及に伴うものです。

 お赤飯に含まれる小豆は、その赤い色から邪気を払うとされる魔除けの効果があると信じられています。このため、お赤飯は祝い事や節目の行事で食べられるようになりました。具体的には、新年、成人の日、節分、桃の節句、端午の節句、敬老の日、七五三など、さまざまな場面で食べられます。また、お赤飯はビタミンB1を豊富に含むため、江戸時代にはビタミンB1不足による脚気予防のためにも頻繁に食べられていたとされています。

 お赤飯の作り方は、あずきを煮て作った煮汁でもち米を蒸すのが一般的です。この過程で米はあずきの色に染まり、風味豊かなお赤飯が完成します。この煮汁には、あずきのポリフェノールなどの栄養成分が含まれており、健康にも良いとされています。

 また、お赤飯には南天の葉を添えることがあり、「難を転じる」という語呂合わせから縁起が良いとされています。このように、お赤飯は日本の文化や風習、信仰と密接に結びついた食べ物であり、特別な日の食卓を彩る重要な役割を担っています。

記念日とかいろいろ