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11月30日 本みりんの日

本みりんの日

 11月30日は本みりんの日。日本の伝統的調味料である「本みりん」の優れた調理効果を、より多くの消費者に知ってもらおうと、全国味淋協会の「本みりんの日」事務局が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、いい(11)みりん(30)」の語呂合わせと、鍋物などに使う「本みりん」の需要期であることから、11月30日とした。

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 本みりんは、日本の伝統的な調味料であり、もち米、麹(こうじ)、そして焼酎から造られます。もともとは甘い飲料として消費されていましたが、時間が経つにつれて料理に使われることが一般的になりました。その歴史は、戦国時代にまで遡るとされ、中国から伝来したという説や、日本国内で発展したという説があります。

 料理において本みりんは、その独特の甘味とアルコール分で、さまざまな効果を発揮します。例えば、本みりんに含まれる糖類は、複数の種類が組み合わさっており、これが料理に深いコクと複雑な味わいを加えるのです。さらに、アルコール分が食材に速やかに浸透することで、旨み成分をしっかりと閉じ込め、味の染み込みを助けます。

 また、本みりんは見た目の美しさを向上させる効果もあります。食材にテリとツヤを与えることで、料理をより魅力的に見せることが可能です。さらに、アルコールと糖類の作用で食材の煮崩れを防ぎながら、臭みを取り除く効果もあります。これにより、特に魚料理や肉料理において、より清潔で爽やかな味わいが実現します。

 現代でも、本みりんは日本料理における必須の調味料として、その地位を確立しています。独特の甘味と機能性で、家庭料理から専門の料理人まで広く使われており、その使用方法や効果は日本の食文化に大きく貢献しているのです。

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