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11月21日 ゆり根の日

 11月21日はゆり根の日。記念日を通じてゆり根への関心をもっと高めてもらい、その認知度の向上を図るために、ホクレン食用ゆり消費拡大協議会北海道産青果物拡販宣伝協議会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、百合根の百から「100=10×10」として以前は10月10日としていたが、北海道のゆり根が本格的に店頭に並び始めるのが11月中旬から下旬の頃なので、旧暦の10月10日付近である11月21日とした。

ゆり根とは

ゆり根の日
引用元:ホクレン

 ユリ属植物の球根のこと。99%が北海道で生産されている。カリウムなどの栄養が豊富に含まれており漢方薬としても用いられる。

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 ゆり根、またはユリネは、美しい花を咲かせる百合の一種の球根であり、特に日本料理で珍重されています。この野菜は独特の風味と栄養価の高さから多くの料理で利用されており、特に和食においてその存在感を発揮します。ゆり根は、クリーミーな白色をしており、加熱すると甘みとほろ苦さが増し、ホクホクとした食感が楽しめます。

 栄養面では、ゆり根はカリウムを豊富に含んでおり、高血圧の予防や改善に役立つとされています。カリウムは体内のナトリウムを排出し、血圧を正常に保つ効果があるため、日常的に高血圧に悩む方には特にお勧めの食材です。また、葉酸も豊富で、妊娠中の女性に必要な栄養素として知られています。葉酸は胎児の健康な発育を支える重要な役割を担っています。

 さらに、ゆり根にはグルコマンナンという水溶性の食物繊維が含まれており、これがコレステロールや糖の吸収を抑え、動脈硬化や糖尿病の予防に寄与します。不溶性食物繊維も豊富で、整腸作用があり、消化促進に役立ちます。ビタミンCも比較的多く含まれていて、肌の健康維持や免疫力の向上にも効果的です。

 料理方法としては、茶碗蒸しや梅肉和え、ホイル焼きや素揚げなど、多岐にわたります。特に白さを前面に出したい場合は、酢を加えて茹でることが一般的です。これにより、鮮やかな白さを保ちつつ、ほのかな酸味が加わり、風味が増します。

 ゆり根は北海道での生産が99%を占めており、その涼しい気候がゆり根栽培に適しています。収穫までには約3年かかるため、栽培には手間と時間が必要ですが、その価値は高く評価されています。

記念日とかいろいろ