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11月26日 鉄分の日

 11月26日は鉄分の日。酵素の運搬や呼吸、エネルギーの産生、DNAの合成など、人間の生命活動に欠かせないミネラルである鉄分。そんな鉄分の重要さと、鉄分不足によって生じる鉄欠乏症や鉄欠乏性貧血などについての啓蒙活動の一環として、医薬品や医療機器などの製造販売を手掛けているゼリア新薬工業株式会社と、飯田市の老舗みそメーカーマルマン株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「いい鉄分」の「いい」から11月鉄の元素番号が26であることから、11月26日とした。

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 鉄分は人体にとって欠かせないミネラルで、主に血液中のヘモグロビンの構成成分として知られています。全体の鉄分の約65%がヘモグロビンに使われ、酸素を体の各部に運ぶ重要な役割を果たしています。また、鉄分は筋肉のミオグロビンの構成成分でもあり、酸素の蓄えに関与しています。

 鉄分は食品に含まれる形態によってヘム鉄と非ヘム鉄に分けられます。ヘム鉄は主に動物性食品に含まれ、その吸収率が高いことが特徴です。これに対して非ヘム鉄は植物性食品に多く含まれますが、ヘム鉄に比べて吸収率は低いです。非ヘム鉄の吸収を助けるためには、ビタミンCを一緒に摂ると良いとされています。

 鉄分が不足すると鉄欠乏性貧血を引き起こすことがあります。この状態では、疲労感、息切れ、冷え性などの症状が現れることがあります。鉄分はヘモグロビンの合成に不可欠であるため、不足すると体内の酸素運搬能力が低下し、これらの症状が生じるのです。

 鉄分を効率よく摂取するためには、ヘム鉄を豊富に含む食品と非ヘム鉄を含む食品をバランスよく組み合わせることが大切です。ヘム鉄はレバーや赤身肉、魚介類に多く含まれています。一方、非ヘム鉄は穀物、豆類、緑黄色野菜、海藻類などに含まれており、これらの食品にビタミンCを豊富に含む果物や野菜を加えることで吸収が良くなります。

 日常生活で鉄分を意識的に摂取し、バランスの良い食事を心掛けることが、健康維持につながります。特に女性や成長期の子供、妊娠中の女性は鉄分の需要が高いため、これらの点を考慮した食生活を送ることが推奨されています。

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健康の記念日