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11月1日 YUKIZURIの日

 11月1日はYUKIZURIの日。石川県七尾市で同市出身のパティシエ辻口博啓氏がプロデュースし、地元素材を使用した洋菓子の製造・販売などを手がける株式会社レグレットが制定し、日本記念日協会が認定した。

 地域や季節ごとにさまざまな風味とサクサクとした食感が楽しめる「YUKIZURI」をさらに多くの人に知ってもらい、味わってもらうのが目的。

 日付は、兼六園では毎年11月1日に園内の唐崎松を皮切りに12月中旬まで雪吊り作業が行われることから、その初日である、11月1日とした。

YUKIZURIとは

YUKIZURIの日
引用元:LE MUSEE DE H

 「YUKIZURI」は辻口氏が石川県を代表する名物を開発する中で、日本三名園に数えられる金沢市の兼六園が冬を迎える前に木々の保護のために施す「雪吊り」をモチーフに作り上げた焼菓子。

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 YUKIZURIは、日本の伝統的な冬の景色「雪吊り」からインスピレーションを受けて生まれた独特なお菓子です。このお菓子は、フランスの伝統菓子であるサクリスタンをベースに、日本の北陸地方の文化や素材を活用してアレンジされたもので、創作過程には「和をもって世界を制す」という理念が反映されています。

 具体的には、YUKIZURIは石川県産の梅酒、卵、米粉をふんだんに使用し、前田家の梅鉢紋からヒントを得たデザインが特徴です。加賀藩主前田家の家紋を模した真っ白なグラスロワイヤル(砂糖衣)を施し、その上に北陸地方の素材を用いたさまざまなフレーバーが加えられています。たとえば、細長くねじったパイには、砂糖を加えたものが基本となり、冬の雪を連想させるデザインが施されています。

 このお菓子の製造過程では、機械を使わず、一本一本を丁寧に手作業で仕上げることで、製作者の感じた北陸の冬の風物詩を表現しています。YUKIZURIは、その味わいだけでなく、見た目にも美しく、独特の食感が楽しめるため、多くの人々に愛されています。

 名前の「YUKIZURI」は、金沢方言で雪吊りを意味する「ユキヅリ」から採られており、地元北陸を尊重する創作者の想いが込められています。また、このお菓子は旅行者にとってのお土産としてもぴったりで、地元の魅力を伝える素敵な手段となっています。

記念日とかいろいろ

お菓子の記念日