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11月11日 ヘコアユの日

ヘコアユの日
引用元:AOAO SAPPORO

 11月11日は、ヘコアユの日。北海道札幌市の都市型水族館「AOAO SAPPORO(アオアオ サッポロ)」が制定し、日本記念日協会が認定した。

 AOAO SAPPOROで展示している人気生物である「ヘコアユ」について、生態も含めより多くの人に知ってもらうことが目的。

 日付は、「ヘコアユ」が水中で逆立ち姿で泳ぐ姿が数字の「1」に似ていること、急ぐ時は通常の魚のように横向きで泳ぐ姿が漢字の「一」に似ていること、また群れで暮らす習性などから1年間で最も「1」が多い、11月11日とした。

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 ヘコアユ(学名:Aeoliscus strigatus)は、トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヘコアユ科に属する魚で、インド太平洋西部の熱帯域に広く分布しています。日本では相模湾以南で見られることが多く、その特徴的な見た目と行動が注目されています。

 ヘコアユは細長く側偏した体型を持ち、体長は最大で15センチメートルほどです。体の表面には鱗がなく、代わりに「甲板」と呼ばれる硬い板状の組織で覆われています。これにより、甲冑のような外観を持ち、敵からの攻撃を防ぐ役割を果たします。ヘコアユの体は、特に腹部が非常に薄く、管状の吻の先端に小さな口があります。

 最大の特徴は、その独特な泳ぎ方です。ヘコアユは頭を下に向けた逆立ちの姿勢で泳ぎ、体を縦にしたまま漂うように移動します。この泳ぎ方は、海藻やサンゴの間で擬態し、捕食者から身を守るためと考えられています。特に小さな個体は、ガンガゼなどのウニの棘の間に潜り込んで生活し、その縦縞模様でウニの棘に似せることで捕食者から身を守ります。

 ヘコアユの食性は動物プランクトンを主食としており、海藻の周りで群れていることが多いです。逆立ちの姿勢で漂いながら、効率的にプランクトンを捕食します。敵に襲われた場合は、普通の魚のように体を水平にして高速で逃げることができます。

 観賞魚としても人気があり、全国の多くの水族館で展示されています。例えば、名古屋港水族館や沖縄美ら海水族館などでその姿を見ることができます。そのユニークな姿勢と動きが多くの訪問者を魅了しています。

 ヘコアユの名前の由来は、「ヘコ」が「逆さ」を、「アユ」が「歩む」を意味し、その逆立ちして泳ぐ姿勢から名付けられました。英名では、"Shrimpfish" と呼ばれ、その姿がエビ (shrimp) に似ていることからこの名が付けられています。

記念日とかいろいろ

11月11日の記念日