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11月20日 競輪発祥の日

競輪発祥の日
ウィキペディアより

 11月20日は競輪発祥の日。唯一の競輪振興法人として競輪関係業務、競技実施業務を行う公益財団法人 JKAが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日本生まれのスポーツ「競輪」が公営競技として福岡県北九州市の小倉競輪場で初めて開催されたのが1948年11月20日。公営競技の中で唯一のオリンピック競技でもある「競輪」を、今後もより多くの人に愛してもらうことと、その収益金は「競輪」発祥以来、長きにわたり機械工業の振興や社会福祉に役立っていることを広く知ってもらうのが目的。

 日付は、「競輪」初開催の日(1948年11月20日)にちなんで、11月20日とした。

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 競輪(けいりん)は、日本発祥の自転車競技であり、公営競技の一つです。競輪の起源は、第二次世界大戦後の1948年に福岡県北九州市小倉市(現・北九州市)の小倉競輪場で初めて開催されたことに始まります。当時、湘南海岸一体のレジャー施設建設事業の一環として、サイクルスポーツの振興と自転車産業の発展を大義名分にして競輪が生まれました。

 競輪は、自転車競技法のもとで運営され、地方自治体が主催しています。競技は、選手がバンクと呼ばれる楕円形のトラックを周回し、最後にスプリントで勝敗を決める形式です。選手たちはペーサーと呼ばれる先導役に引かれて速度を徐々に上げ、最終周回で全力のスプリントを繰り広げます。この競技形式は、スピード感と戦略性が求められ、観客にとって非常にエキサイティングなものとなっています。

 競輪は、賭博としての側面も持ち合わせており、競馬や競艇、オートレースと並ぶ公営ギャンブルの一つです。観客は選手の順位を予想して賭けることができ、この収益は自治体の財源となり、地域振興や公共サービスの充実に寄与しています。

 競輪の歴史の中で、特筆すべきは世界選手権での日本人選手の活躍です。1977年には中野浩一選手が日本人初の金メダルを獲得し、その後1986年までの10年間で世界選手権スプリント10連覇という偉業を達成しました。これにより、競輪は国内外で一層の注目を集めることとなりました。

 現在も競輪は日本全国で盛んに行われており、多くのファンに支持されています。特に「KEIRINグランプリ」や「日本選手権競輪」などの大規模なレースは、大きな注目を集め、選手たちの熱い戦いが繰り広げられています。競輪はそのスピード感あふれるレースとともに、日本のスポーツ文化として定着しています。

記念日とかいろいろ