12月1日 市田柿の日
12月1日は市田柿の日。南信州地域の伝統風土に培われた健康食品として市田柿の干し柿をアピールするために、長野県高森町の市田柿発祥の里活用推進協議会と、長野県飯田市の長野県下伊那地方事務所に事務局を置く市田柿ブランド推進協議会が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、12月が市田柿の出荷月であることと、市田(いちだ)の1から、12月1日とした。
市田柿について
下伊那郡高森町の市田地域で栽培されていたことから名前のついた渋柿の品種。
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市田柿は、長野県南部、特に下伊那郡高森町の市田地域で栽培されている特有の柿の品種です。この品種の栽培歴は500年以上にわたり、日本の伝統的な農業と深いつながりがあります。市田柿は、その名の通りこの地域で古くから栽培されており、2016年には日本の地理的表示(GI)保護制度にも登録されました。
市田柿は渋柿の一種で、生食ではなく主に干し柿として加工されます。特に市田柿の干し柿は、そのもっちりとした食感と上品な甘みで知られ、日本国内外で高く評価されています。市田柿の干し柿は、一口大にカットされ、鮮やかなあめ色の果肉が特徴です。表面にはきめ細やかな白い粉がまとわり、これがその独特の食感と風味を引き立てています。
市田柿は、β-カロテンやビタミンA、食物繊維、カリウムなどの栄養素を豊富に含んでおり、健康的なスナックとしても非常に優れています。また、渋柿に含まれるタンニンはポリフェノールの一種であり、抗酸化作用によって健康促進が期待されます。これらの特性から、市田柿はスーパーフードとしても注目されています。
市田柿の魅力はその味わいだけでなく、日本の伝統的な果物加工技術を今に伝える文化的価値にもあります。地元の生産者によって丹精込めて作られる市田柿は、日本の秋の風物詩として、また特別なおもてなしの品として、多くの人々に愛され続けています。