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12月1日 映画の日

映画の日

 12月1日は映画の日。1896年(明治29年)11月25日から日本で初めて映画が一般公開されたことから、日本映画連合会(現・日本映画製作者連盟)が制定した。

 日付は、11月25日に近くてキリの良い日という理由で、12月1日とした。

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 映画は、19世紀後半に写真技術の進展を背景に発展したエンターテインメントの形態であり、動く画像を通じて物語や情報を伝える手段です。初期の映画技術は、エジソンのキネトスコープなど個人がのぞき込む形式から始まり、やがてフランスのリュミエール兄弟によって大勢で見ることができる形式、すなわちスクリーンに映し出される形で公開されるようになりました。これが現代映画の起源とされています。

 日本においては、映画は1896年に神戸で最初に公開され、その後大阪や京都で上映されるなどして急速に普及しました。初期の映画館は「活動小屋」と呼ばれ、映画は「活動写真」として知られていました。特に日本独自の文化として、活動弁士が映画の上映中に解説を行うスタイルが生まれ、映画体験に独特の要素を加えていました。

 映画の内容としては、当初は実際の事件や人々の日常生活が撮影されることが多く、ドキュメンタリー的な要素が強かったですが、時間が経つにつれ、より複雑な物語や演技が取り入れられるようになりました。映画の技術も発展し、色彩や音声が加わることで、より豊かな表現が可能となり、観客を引き込む力が増していきました。

 映画は20世紀を通じて最も人気のある文化的表現の一つとなり、ハリウッドを中心に国際的な産業が形成されました。今日では、映画は世界中で愛されるアートフォームであり、異なる文化や社会についての理解を深める手段としても機能しています。

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