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12月3日 ひっつみの日

 12月3日はひっつみの日。岩手県の伝統食である「ひっつみ」を全国にPRするために、岩手県生めん協同組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、12と3を「ひいふうみい」と呼ぶ語感と「ひっつみ」とが似ていることから、12月3日とした。

ひっつみとは

ひっつみの日
引用元:岩手県生めん協同組合

 岩手県に古くから存在する伝統的な家庭料理。「引っ摘む」から転じた言葉で、小麦粉と水を混ぜてこねた生地を食べやすい大きさにちぎって、魚やきのこ、ゴボウ、人参、ネギなどの野菜を入れた鍋に入れる。「とって投げ」と呼ばれることもある。

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 ひっつみは日本の伝統的な地方料理で、特に寒い地域や山間部で昔から親しまれてきました。この料理は、小麦粉を水でこねて薄く延ばし、手でちぎって具材と一緒に煮込むシンプルながらも深い味わいのある料理です。その名前は、生地を「ひっつまむ」(手でちぎる)という行動から来ており、地域によって「とってなげ」、「はっと」、「きりばっと」などとも呼ばれています。

 ひっつみの具材や出汁は、その地域の食材や家庭によって異なりますが、一般的には鶏肉や野菜、季節のキノコなどが使われることが多いです。地方によっては川魚や川ガニ、山菜などの地元の食材を活用し、地域ごとの個性を楽しむことができます。

 この料理は、昔から農作業の際に労働を終えた人々を温かくもてなすために供されたり、地域の行事で振る舞われることが多く、親睦を深める食事としても重宝されてきました。季節を問わず、特に寒い時期に好まれる料理ですが、夏場には冷たくして食べることもあります。

 現代では、その伝統的な味を守りつつも、新しい味付けでアレンジされることもあります。カレーや洋風、中華風など、さまざまな味付けで楽しむことができるため、若い世代にも受け入れられやすくなっています。また、地元の食材を活用することで、その地域の食文化の発展にも貢献しています。

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