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~今日は何の日?~

12月10日 いつでもニットの日

 12月10日はいつでもニットの日。山辺町産のニットのPRとともに、より多くの人に一年中ニットに親しんでもらうことで国内のニット産業を盛り上げようと、サマーニット誕生の地である山形県山辺町が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ニット商品の需要が高まる初冬であり、「(1)つでもニット(210)」という語呂合わせから、12月10日とした。

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 ニットとは、糸をループさせながら連続して組み合わせることで生地を形成する編み物の一種です。この技法は、柔軟性と伸縮性に優れた生地を生み出すため、服やアクセサリー、インテリア商品など幅広いアイテムに応用されています。ニット製品はその編み方によって、フラットニットやサーキュラーニットなどさまざまなスタイルがあります。

 ニット産業の歴史は古く、産業革命期に機械編みの技術が発展し始めると、手作業での編み物から大量生産が可能な機械による生産へと変化しました。特に山形県では、戦後の復興とともに女性の社会進出が進む中で、ニット産業が大きく発展。独自の技術力と企画力を活かし、多品目・小ロット・短サイクルの生産方式が確立され、高級婦人服の生産を中心に業界をリードしてきました。

 ニットの製造過程は、糸の選定から始まり、編機による編み立て、仕上げ、染色と続きます。これらの工程を通じて、デザイン性が高く、着心地の良い製品が作り出されるため、ファッション業界での需要は非常に高いです。また、エコフレンドリーな素材を使用することで、環境に配慮した製品作りも進んでいます。

 現在、山形県のニット産業は、その伝統技術を活かしつつも、革新的なアプローチで新しい市場を開拓しており、国内外から高い評価を受けています。この地域のニット産業が持続的に成長し続けるためには、技術革新だけでなく、市場の変化に応じた柔軟な対応が求められています。

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