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12月22日 ジェネリック医薬品の日

 12月22日はジェネリック医薬品の日。ジェネリック医薬品の正しい理解を広めるとともに、意義や役割を多くの人に知ってもらうために、NPO法人ジェネリック医薬品協議会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ジェネリック医薬品承認のための科学的基準を厚生労働省が定めた日(1997年12月22日)にちなんで、12月22日とした。

ジェネリック医薬品とは

 後発医薬品。新薬の特許が切れた後に製造販売される薬で、先発医薬品と同じ有効成分で効能・効果、用法・用量が原則同じ薬。先発医薬品に比べて低価格。

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 ジェネリック医薬品は、特許期間が切れた新薬(先発医薬品)の成分を使用して製造される医薬品で、新薬と同じ有効成分を含み、効果、安全性、品質が同等であることが確認されています。これらは、新薬の開発に伴う高額な研究開発費用がかからないため、一般に低価格で提供されることが特徴です。

 ジェネリック医薬品は、新薬のデータを基に、生物学的同等性や治療効果の同等性が厳しい規制と試験によって確認された後、厚生労働大臣の承認を受けて市場に出されます。これにより、消費者は品質を疑うことなく、新薬と同様の治療効果をより手頃な価格で受けられるようになります。

 さらに、ジェネリック医薬品は、服用しやすさを向上させるために、錠剤の大きさや形状、味や香りを改良したバリエーションも開発されています。これは特に、高齢者や小児など、服用しにくさを感じる患者にとって有益です。ただし、これらの違いは効果や安全性に影響を与えるものではありません。

 ジェネリック医薬品の普及は、医療費の削減にも寄与しています。新薬に比べて低コストであるため、医療制度においても経済的負担を軽減し、より多くの患者が必要な薬を手に入れやすくなっています。そのため、多くの国でジェネリック医薬品の使用が推奨され、その市場は年々拡大しています。

 ジェネリック医薬品は、新薬と同等の効果を持ちながら経済的なメリットも提供するため、多くの患者にとって重要な選択肢となっています。適切な知識と理解のもとで、医師や薬剤師と相談しながら利用することが推奨されています。