カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

12月12日 保護わん・保護にゃんの日

 12月12日は保護わん・保護にゃんの日。記念日を通じて保護犬・保護猫の殺処分問題を多くの人に知ってもらい、保護犬・保護猫を家族に迎えることが一般的な選択肢になるようにと、犬や猫などの殺処分や、飼い主のいない犬や猫などを減らすための活動を行う特定非営利活動法人DOG BASEが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、わんにゃん(1 2)わんにゃん(1 2)」の語呂合わせから、12月12日とした。

◆◆◆

 保護犬や保護猫の殺処分問題は、多くの国で深刻な社会問題となっています。この問題は、飼い主による適切な管理が行われず、捨てられたり迷子になったりしたペットが増加することで引き起こされます。これらの動物が保護施設やシェルターに収容された後、新たな飼い主が見つからない場合、施設の収容能力の限界や資金不足により、安楽死という形で処分されることがあります。

 殺処分を減らすための取り組みは、世界各地で行われています。その主な方法としては、まず適切なペットの飼育教育を行い、無計画な繁殖を防ぐことが挙げられます。また、不妊・去勢手術の推進も重要で、これにより野良犬や野良猫の増加を防ぐことが可能です。さらに、ペットの飼い主には、ペットの登録やマイクロチップの装着を義務付けることで、迷子のペットが元の飼い主に返還されやすくなります。

 シェルターや保護団体は、動物を新しい家庭に迎え入れるための積極的な里親探し活動を行っており、オンラインプラットフォームやイベントを通じて、これらの動物に新たな家族を見つける努力をしています。また、一部の地域では「ノーキルポリシー」を掲げるシェルターも増えており、こうした施設では、どんな状況であっても動物を安楽死させることはありません。

 この問題に対する一般市民の関与も非常に重要です。保護動物の譲渡を検討すること、シェルターへのボランティアや寄付を行うこと、そして保護動物の問題について学び、意識を高めることが、問題解決に繋がります。多くの命が救われるためには、社会全体の意識改革と行動が必要不可欠です。

記念日とかいろいろ