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12月18日 「食べたい」を支える訪問歯科診療の日

 12月18日は「食べたい」を支える訪問歯科診療の日。千葉県千葉市に本社を置き、訪問歯科診療サポート、歯科技工、企業向け歯科検診サポートなどを手がけるデンタルサポート株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 「訪問歯科診療」をより多くの人に知ってもらい、いつまでもいい歯を保ち、健康寿命の延伸と生活の質の向上を啓発することが目的。

 日付は、いつ(12)までも、いい歯(18)」という語呂合わせから、12月18日とした。

 歯科医院に通院できない人に、歯科医師、歯科衛生士が自宅や施設などに訪問する「訪問歯科診療」は、歯科治療だけでなく口腔ケア、口腔リハビリなどを行うことで口から好きなものを食べたいという気持ちを支える役割を担っている。

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 訪問歯科診療は、身体的な理由や障害などで通院が困難な方々に対して、歯科医師や歯科衛生士が自宅や施設に訪問して歯科治療や口腔ケアを提供するサービスです。このサービスは、通院が難しい高齢者や障害者のために設けられ、歯科医院に行けない方々が適切な口腔ケアを受けることを可能にします。

 訪問歯科診療の対象者は、自力での通院が困難な方々です。これは、病気や障害、寝たきりの状態などが原因であり、歯科医院から16km以内に住んでいる場合に利用可能です。また、病院や施設に入院中で歯科外来がない場合も対象となります。

 診療内容は多岐にわたり、虫歯や歯周病の治療、入れ歯の調整や製作、口腔ケア、嚥下リハビリなどが含まれます。特に高齢者に多い歯周病の治療や、口腔内を清潔に保つためのケアが重視されます。これにより、誤嚥性肺炎の予防や、全身の健康維持に役立つことが期待されています。

 訪問歯科診療の費用は、基本的には健康保険が適用されますが、訪問診療費や介護保険による居宅療養管理指導費が加算されるため、通院よりも若干高くなることがあります。しかし、通院の負担を考えると、精神的にも経済的にも訪問歯科診療が有利な場合があります。

 訪問歯科診療を利用するには、かかりつけの歯科医院に相談するか、市町村の保健センター、主治医、介護職などに問い合わせることで対応可能な医療機関を紹介してもらうことができます。また、日本訪問歯科協会などの専門団体のウェブサイトでも情報を提供しています。

 訪問歯科診療は、高齢化社会においてますます重要な役割を担っています。特に在宅医療のニーズが高まる中、口腔ケアを通じて全身の健康を維持することは、生活の質の向上に大きく貢献します。

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