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12月6日 インフラ・ミライデー

 12月6日はインフラ・ミライデー。社会の基盤を支えるインフラストラクチャー(インフラ)事業を手がける三菱ケミカルインフラテック株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 インフラの維持・管理の必要性を再認識するとともに、老朽化への対応、更新の必要性を社会全体で考え、防災意識の向上、災害に強いインフラ整備の重要性を未来に向けて考える日とするのが目的。

 日付は、インフラ(126)」と読む語呂合わせから、12月6日とした。

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 インフラの維持・管理の必要性は、特に老朽化が進む現代において再認識されています。高度経済成長期に整備された多くのインフラが老朽化しており、その対応と更新は今後の日本社会において不可避の課題となっています。これまでの「事後保全」から「予防保全」への転換が求められており、劣化を早期に発見し、対策を講じることが重要です。

 具体的には、橋梁やトンネルの点検にドローンやAIを活用することで、効率的かつ精度の高い検査が可能となり、コスト削減や迅速な対応が期待されています。また、これらの技術は、専門技術者の不足という問題を解決する手段としても注目されています。5G通信網の整備によって、リアルタイムでの監視や高解像度画像のデータ処理が可能となり、さらなる効率化が図られています。

 インフラの維持・管理には、財政上の課題も存在します。特に地方自治体では、修繕や更新に必要な予算が確保しづらい状況が続いており、民間事業者との連携や統廃合といった新たな取り組みが求められています。こうした動きの中で、持続可能なインフラ管理を実現するための戦略的な選択が求められています。

 インフラの更新と維持管理は、社会全体の安全と生活の質を保つために欠かせない課題です。今後、技術の進展とともに、より効果的かつ効率的な維持管理の方法が求められ、私たち一人ひとりがこの問題に関心を持つことが重要です。