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~今日は何の日?~

毎月10日 糖化の日

 毎月10日は糖化の日。「終末糖化産物」の数値を知って体の糖化に注意し、老化防止や健康と向き合う意識を高めてもらうために、AGE測定推進協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、糖化(10日)」の語呂合わせから毎月10日とした。

糖化とは

 体内の余分な糖とタンパク質が結びつき加熱されると「糖化」という反応が起こり、AGE(終末糖化産物)という物質が生まれる。このAGEが体内に貯まっていくことで老化や病気の原因になるとされている。AGEの摂取量を減らすには、食後に軽い運動をする、紫外線を浴びない、食事制限をする、などといった方法があるそうです。

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 AGEはAdvanced Glycation End Productsの略で、日本語では「終末糖化産物」と訳されます。その名の通り、AGEはタンパク質と糖が化学反応を起こす結果として生じ、人間の体内でも、食事からも摂取することができます。AGEは強い毒性を持ち、特に老化や多くの疾患の発症に関与しているとされています。

 タンパク質は私たちの体を作り上げるための主要な材料であり、その機能は種類により多岐にわたります。しかし、タンパク質は糖と結びつくと糖化し、その結果としてAGEが生じます。この糖化は、高血糖状態にあるときや、高温で調理された食品を食べるときに特に起こりやすいです。一旦タンパク質が糖化し、AGEが形成されると、それは不可逆的であり、タンパク質の構造と機能が永久に変化します。

 さらに深刻なのは、AGEが体内に蓄積すると、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があるということです。血管にAGEが蓄積すると、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高まる可能性があります。また、目に蓄積したAGEは白内障の一因となると言われています。さらに、AGEの蓄積は皮膚の弾力性を失わせることで、皮膚の老化を促進する可能性もあります。

 AGEは2つの主要なルートで私たちの体内に入ることができます。一つ目は、私たちの体内で自然に生成されるAGEで、これは血糖値と持続時間の積によってその量が決まります。血糖値が高ければ高いほど、また糖とタンパク質が結びつく時間が長ければ長いほど、体内で形成されるAGEの量は増えます。二つ目は、食事から取り入れるAGEで、これは主に高温で調理された食品に含まれています。しかし、全ての飲食物に含まれるAGEが体内に蓄積されるわけではなく、一部は消化の過程で分解されて体外に排出されます。

 AGEの蓄積を防ぐためには、血糖値の管理と健康的な食事の選択が重要です。血糖値を一定に保つことで、体内でのAGEの生成を抑えることができます。また、低温調理法を選ぶ、野菜や果物などの抗酸化物質を豊富に含む食品を摂取することで、食事からのAGEの摂取量を減らすことも可能です。これらの方法により、健康寿命を延ばすための一助となるでしょう。

アルグピリミジン

AGE測定推進協会

「AGE測定推進協会」は、老化の原因物質である「AGE(= Advanced Glycation End Products/終末糖化産物)」を広く一般に啓発することを目的に設立された、医師やエイジングケアに関連する取組を展開している各種企業・団体による組織です。