毎月13日 石井スポーツグループ 登山の日
毎月13日は石井スポーツグループ 登山の日。地球の大自然を肌で感じ、登山の素晴らしさを体験してほしいとの思いから、スキー・登山用品の専門店株式会社ICI石井スポーツが制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、「
この記念日とは別に、2016年から国民の祝日として「山の日(8月11日)」が始まった。また、1991年に日本アルパインガイド協会が10月3日を登山の日と制定したが、長続きせず忘れ去られた模様。
登山の豆知識
現代では登山は娯楽の1つとして認識されているが、昔は宗教行事や食料の採取のために登っていた。昔の登山の証拠としては、1991年にエッツ渓谷で見つかった約5300年前のミイラ「アイスマン」が有名。
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登山は、山に登る行為を指しますが、その目的は必ずしも山頂を目指すことだけではありません。実は登山は、その過程を楽しむことに重きを置くものであり、自己の能力を試す挑戦でもあるのです。この楽しみとは、自然との一体感、身体を使った活動、または自己の限界に挑戦する経験といったものを含んでいます。
登山には長い歴史があり、その起源は古代の狩猟や信仰活動にまで遡ることができます。しかしながら、これらは現代の登山の定義からは外れています。現代の登山とは、山頂からの景色を楽しむこと、あるいは単に山を登ること自体に喜びを見出す活動を指します。この考え方の初めての記録は、14世紀のイタリアの詩人、ペトラルカによるもので、彼は山頂からの眺めを楽しむために山を登ったと記録しています。
アルピニズムとは
18世紀後半、ヨーロッパで登山が広く受け入れられるようになりました。これが現代の登山、すなわちアルピニズムの始まりです。アルピニズムとは、広義には登山全体を指す言葉ですが、特に近代的なスポーツ登山とその思想を指します。アルピニズムの思想は、山に登ること自体に喜びを見出し、登山が精神や肉体に与えるものを重視し、人生の豊かさとすることを目指すものです。この思想はまた、登山の知識と技術を総合的に育て、全人格的に山に立ち向かうというものでもあります。
日本でも戦後から登山は人気のあるアウトドアスポーツとして確立しています。高齢者や女性も含めて多くの人々が登山を楽しんでいますが、遭難が連続して発生していることから、安全対策は重要な社会問題となっています。
登山の形態は多岐にわたります。ハイキングやトレッキング、縦走登山といった比較的易しい形態から、雪山登山、山スキー、沢登り、藪漕ぎ、岩登り(ロッククライミング)、アイスクライミング、フリークライミング、さらにはトレイルランニングなどといった、登山の難易度が高く、特定の技術や経験が必要な形態まで存在します。
登山は自己の身体を用いて自然と向き合う活動であり、それは単なるスポーツ以上のものと言えます。自然の美しさを肌で感じ、厳しい条件の中で自己の限界を試し、その達成感は言葉では表現しきれない喜びをもたらします。そして、その経験は日常生活にも活かされ、より豊かな人生を送るための一助となるのです。